日本の富裕層に支持され創刊60周年を超える総合婦人誌で、約25年にわたり美容とメディカルを担当してきた鹿田真希さん。美容医療が世の中にまだ浸透する以前から最先端のメディカルビューティの現場で取材をし続けてきた凄腕です。細やかな読者ニーズを捉えながら、本当のことをお伝えしようと、自身でも体験をしながら編集をしてきた情報強者。美容医療も多く試してきた鹿田のお姉さまに、ARIA世代の代表として「美容医療」とのつきあい方について羽生祥子編集長がインタビュー。濃縮した全4回シリーズでお届けします。今回は美容皮膚科の施術メニューについてです。です。

(1)印象攻略も仕事のうち、美容医療は賢い選択か
(2)美容皮膚科へ初訪問 一体どんなメニューを提案される? ←今回はココ
(3)慶田先生の顔になるには、ぶっちゃけいくらかかるの?
(4)あなたは美容医療の「山盛り提案」にどう対応しますか?

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印象攻略も仕事のうち、美容医療は賢い選択か


鹿田真希さん(以下、敬称略) 羽生さん、こちらが医学博士の慶田朋子先生。私にとって、頼れるドクターのひとりです。

羽生祥子編集長(以下、敬称略) はじめまして。銀座の美容皮膚科、やや緊張しますね。早速ですが「美容医療」を訪れる適齢期って、ありますか。40歳半ばくらいからいわゆる「施術」に頼ってしまうと後々、肌を甘やかすことになるのではという不安が実はあって……。

慶田朋子さん(以下、敬称略) 逆ですね。甘やかすのではなく、むしろ美容医療は肌に刺激を与え、細胞の活性化を促すお手伝いをするわけですから、早ければ早いほどいい。美意識の高い方ですと、30代半ばでクリニックの門をたたく方も多いのですが、ARIAの読者は管理職が多いと聞いています。おそらくその年代の頃は皆さん、髪を振り乱して仕事に没頭していた時期かもしれませんね。

羽生 まさにそうです。これまで男性社会で頭ひとつ抜きんでるために、化粧っ気もなく、「鎧」を着て頑張ってきた人が、管理職になった途端に人前に立つ機会が増え、しかも「ドレス」も上手に着こなせと言われはじめて。顔をいじるのは怖いけれど、手っ取り早く「注射1本でキレイになれるなら」と思う人も、案外多いのかと。

慶田 「装え、美しくあれ、その上、仕事も完璧にしろ」とのぞまれるとは結構なハードルです。しかも、皆さんお忙しい。ARIA世代にとっては美容にかける費用対効果よりも、むしろ時間対効果のほうが重要かもしれませんね。といっても、キャリア女性の多くは自分が納得できないものに自分の体を預けるのは、モヤモヤするのではないですか。今日は納得がいくまで、何でも聞いてください。

羽生 ずばり、初めての訪問時、賢くオーダーする方法を教えてください。

今週の濃縮レッスン 確かめるべきは、ドクターの専門領域と研修履歴