男女格差への問題意識が日本では忘れ去られがち

―― 17の目標で、特に注目されている、もしくは関心の高いものというとどれになるのでしょうか。

根本 すべてが重要ですが、一般の方の関心が高いのは、ゴール3の「すべての人に健康と福祉を」やゴール6の「安全な水とトイレを世界中に」などが挙げられます。

 一方で、日本のSDGsでは、ゴール5の「ジェンダー平等を実現しよう」という項目が抜け落ちていることを感じています。SDGsに熱心な企業は多いのですが、そういう企業も、ジェンダーに関してはSDGsとは別のものという感覚で切り離す傾向があります。

―― その点は私も強く感じていて、おおいにうなずけます。

根本 例えば社員の半分が女性で、顧客も女性が中心という企業でさえ、ジェンダーへの関心は驚くほど低い印象があります。

―― 日本企業がそこまでジェンダーに関心が薄いのはなぜでしょうか。

根本 やはり、日本の場合、企業の経営幹部が圧倒的に男性である、ということが大きいのではないでしょうか。そういう点から考えても、日本はまだまだ女性の声が、意思決定の場で反映されにくい社会です。ですから、私が企業とSDGsについてお話するときは、必ずゴール5の「ジェンダー平等」も積極的に考えてくださいとお願いするようにしています。

SDGsを啓蒙するイベントも数多く開催。写真は「SDGsウォーク2018」で配られた缶バッチ
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