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人生はいつもクラシック

50代でヴィオラを再開 想定外続きの人生で音楽が支え

(上)三菱電機社外取締役・小出寛子 大好きな編集の仕事を結婚・渡米で断念。思い通りにいかないことも、「これはこれで面白いかも」と前向き変換


オーケストラでの交友関係が留学生活の支えになった

 米国で生活している間も音楽には助けられました。特に最初の半年は英語もうまく話せず悩むことが多かったのですが、MITのオーケストラに参加したことで、すごく気持ちがほぐれたんです。ヴィオラのパートにはMITの男子学生とハーバードに通う既婚の女子医学生がいて、医学生の子がたまたま私と同じ夫婦寮に住んでいたこともあって、この3人で仲良くなったんです。いつもつるんでたわいないおしゃべりをしていたら、自然に英語力がつきました。

 大学院で学んだ広告やマーケティングを生かす形で、日本に戻ってからは外資系の広告代理店に就職。その後は仕事や子育てでどんどん忙しくなって、楽器からはすっかり遠ざかってしまいました。再開したのは実に25年後、50代になってからです。

 キリンで社外取締役をすることになったとき、社員で結成されたキリン・フィルハーモニー管弦楽団に知人がいて、「小出さん、団員がもっと必要だからぜひ入ってよ」と誘われました。またヴィオラを弾きたい気持ちはあるものの、あまりにもブランクがあるので無理だろうなと思っていたら、「今度演奏会あるから聴きに来て」と。行ってみたら「打ち上げにも来て」。で、顔を出したら「みなさん、ヴィオラに新しい方が入られます!」と紹介されてしまったんです。これはもう巡り合わせだなと思いました。

 そこから個人レッスンを再開して、基礎練習からやり直しました。やっぱり始めてみたらすごく楽しくて。今はオーケストラを3つと室内楽を6つかけもちしていて、週末は練習予定でびっしりです。音楽が私の生活に占める割合はどんどん大きくなっています。

取材は2020年に完成したばかりの軽井沢の別荘にて。月に1週間ほどのペースで、夫と愛犬と共に2拠点生活を実践している。「自然に囲まれた環境はやっぱり気持ちが安らぎます」
取材は2020年に完成したばかりの軽井沢の別荘にて。月に1週間ほどのペースで、夫と愛犬と共に2拠点生活を実践している。「自然に囲まれた環境はやっぱり気持ちが安らぎます」
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