オーガニックコットンと出合い、心身ともに健康に
―― 神田さんにとっては、オーガニックコットンとの出合いも大きな転機となったそうですね。
神田 今から15年以上前は、雑誌の編集部で働いていて、昼夜ない生活を送っていたんです。当然、心身ともに疲れていて、常に癒やしを求めていました。そんなとき、何かのきっかけでオーガニックコットンに出合いました。触れると、温かく気持ちよくて、一瞬で魅了されてしまい、趣味でパジャマを作り始めたんです。もともと何かを作ることは得意でしたし、編集の仕事とは違う新しい世界に夢中になりました。
―― 趣味で作り始めたパジャマが、すてきなオーガニックコットンのブランド「nanadecor」へと成長したのですね。同時に、自身の身体やライフスタイルにもさらなる変化があったということですが。
神田 オーガニックコットンを身に着けるようになり、私自身が一番変化を感じたんです。まず3カ月ほどたった頃、身体が変わってきたことに気づきました。寝つきがよくなり、ぐっすりと眠れるようになったのです。睡眠の満足度があがり、疲れが取れ、体の循環が良くなり元気になりました。
私たちの身体はうまくできていて、もともと治癒力が備わっています。すごく疲れているときに海へ入ったり、ヨガをしたりするとスッキリする、という経験があると思います。また、人は何かを摂取するなどインプットすることで健康になると考えがちですが、実はリセットすることのほうが健康への近道なのではないか、と思ったんです。日々の営みのなかでのリセットを考えたときに、それが睡眠なのだということに気づき、睡眠の重要性を改めて伝えていきたいと思いました。