湘南をベースに多方面で活躍する女性たちに、湘南在住のライターが「身体、精神、社会的により良い状態であること」を指す「Well-beingな生き方」をテーマにインタビューする連載。今回取材したのは、面白法人カヤックにて10年にわたり広報やブランディングを担当し、現在はカヤックLiving共同代表である松原佳代さん。この夏、10年暮らした鎌倉からポートランドに移住しました。今回は、子どもが生まれてからの変化や、ポートランド移住後の仕事の仕方について話を聞きました。

「上」
松原佳代 10年の鎌倉暮らしを経て、家族で海外移住

仕事も家事も育児も、すべてフェアに

―― 現在、二人のお子さんがいますが、結婚当初、妊娠・出産に関して夫婦でどう考えていましたか。

松原佳代さん(以下、敬称略) 結婚当初、子どもについての話はあまりしていませんでした。当時、私は仕事が楽しくて、キャリアアップをしたいと考えていたので、同じ職場で働いている夫はそれを分かっていたんでしょうね。子どものことについてはあまり触れなかったんです。その後、お互いに「もうそろそろかな」と思ったタイミングで妊娠しました。

―― 子どもができると夫婦関係が大きく変化すると言われますが、松原さんご夫妻はどうでしたか。

松原 出産後は、夫婦で家事と育児を一緒にやっています。出産前もそうでしたが、どちらが何をすると明確に決めるのではなく、二人とも仕事をし、二人とも育児をし、二人とも家事をする、というやり方です。それ以前から、私はそういう関係性がいいなと思っていましたし、夫もそれを望んでくれました。

 夫がもともと子どもが好きだったということもあると思います。育児については、間違いなく私よりも向いていますし。夫婦が同じ価値観だったからこそ、私も出産前とそれほど変わらず、働くことができたんだと思います。

「夫婦どちらが何をすると明確に決めるのではなく、二人とも仕事をし、二人とも育児をし、二人とも家事をしています」
「夫婦どちらが何をすると明確に決めるのではなく、二人とも仕事をし、二人とも育児をし、二人とも家事をしています」

松原 子どもがいると時間はかかるし、思い通りにならなくて、すべてやるのは無理じゃないですか。ですから「これはいいや」と、いろんなことに対して諦めがつくようになりましたね。「ここまででいい」とか、こだわる点と、そうでないところを明確に分断するようになりました。

―― 「こだわる」のは、どんなところですか?