自転車くらいのスピードの生活がいい

―― 小さなお子さんを連れての海外移住は色々と大変なイメージもあります。実際に暮らしてみていかがでしたか?

大橋 アムステルダムという街は都会ではありますが、どこか田舎っぽさもあって。何より空が広いんです。運河の街でもあるので、手こぎボートに乗って、ビールを飲みながら1日中、友達とお喋りしたり……。

 アムステルダムでの主な移動手段は自転車なので、私も1歳の娘を自転車に乗せ、ピクニックをしたり、モンテッソーリ(子どもの才能を伸ばす教育メソッド)の幼児教室へ通ったりしました。そんなのんびりとした生活は子育て中の私にとってすごく良い環境でしたし、本当に豊かな日々でした。

 自然がそばにある暮らしのなかに身をおくことで、東京にいたときの、窓の外の景色にも気付かずに現場から現場へと移動するような生活が、ひどく遠い世界に感じるようになったんです。

 私にとっては、自転車くらいのスピードで日常の景色が流れていくような生活がいいなあと感じるようになりました。その辺りからですね。少しずつ働き方を見直しはじめ、同時に、夫も私も帰国後は空が広くて水辺に近い場所に住みたいと考え、葉山への移住を決めました。

―― アムステルダムで暮らしたことが、結果的に葉山への移住につながったということですが、葉山のどんなところが魅力的だったのでしょうか。実際に住んでからどれくらいたちましたか?

「自然がそばにある暮らしのなかに身をおくことで、東京にいたときの窓の外の景色にも気付かずに、現場から現場へと移動するような生活が、ひどく遠い世界に感じるようになったんです」
「自然がそばにある暮らしのなかに身をおくことで、東京にいたときの窓の外の景色にも気付かずに、現場から現場へと移動するような生活が、ひどく遠い世界に感じるようになったんです」