10年に1度の変化を起こせばよかったが、今は3年に1度に

大野 特に「ここがこうだったから」とは言われていませんし、理由はいくつかあると思うのですが、今は世の中の変化がすごく早いですよね。長く続いている企業なので、堅実経営というのが大きな要素としてありますが、新しいことにもどんどんチャレンジしていかないと変化についていけない。先代もそれぞれの時代に合った新事業は立ち上げていましたが、昔なら30年あったら10年に1つ、だいたい3つの変化を起こせばいいところを、今は3年単位で環境が変わるので、10回の成功を導かないとやっていけない。

 企業としてそれだけのトライアンドエラーが必要だと考えた時に、私を社長にという判断になったのだと思います。実際に、私がマックスに入社して、OEM事業という形で企業とのコラボや大手企業の下請けを始めて、数年間で会社の柱となる事業に成長させたという成功事例があったのも、大きかったかもしれません。

「長く続いている企業なので、堅実経営というのが大きな要素としてありますが、新しいことにもどんどんチャレンジしていかないと変化についていけない」

―― オリジナルの商品だけでなく、もっと他企業からの受注を広げようということですね。

大野 もともと父の構想としてあったようです。私が新卒で勤めた香料の会社は企業のオーダーメードをやっていたので、娘にはそのノウハウがあるから引っ張ってくればいいと考えたのではないでしょうか。当時はそんなことは言わなかったですけどね(笑)。大きな企業の仕事を引き受けることで、品質と会社の技術レベルを短期間で上げることができました。