ルールやリスクに縛られてはいけない

佐久間 1つ目は、「女性の権利」として機会は均等であるべきだということ。2つ目は、女性活躍こそが、企業価値を高めていくための「経営戦略」であるということです。

 私どもが独自で行った当行に対する印象や評価に関するお客様アンケートを見ると、評価点として常に、「地域の顧客基盤」「圧倒的な信頼感」「職員の誠実さ」「役職員の一体感」などが挙げられます。これらは私どもの大切な強みであり、今後も守っていかなくてはいけないものです。

 一方、銀行という業種柄、お堅い側面があるのは否めません。コンプライアンス意識が高く、倫理規範を重視するあまり、ルールやリスクを気にしすぎて変化が苦手な面や、男性中心の忖度文化があり、自分たちで決めたルールに固執して、なぜそのルールを決めたのかという理由が分からないままルールだけが残ってしまっている部分もある。ただルールを守ることだけにきゅうきゅうとしている――。そうした状況を変えなくてはいけない、という課題がありました。

 現在、当行は急速なデジタル化への対応を進めています。超低金利時代も長期化しており、いろいろなことを変革しなくてならないタイミングです。そのためにも、新たな発想を生み出す企業風土をつくっていかないといけないのです。

 その中でのキーワードが「女性活躍」です。

 銀行にとって、最も重要な経営資源は人材です。企業価値を高めるためには人材の活用が経営戦略そのものとなります。千葉銀行の行員は約4割が女性ですから、女性たちが本当に力を発揮してくれれば企業価値向上につながります。役員や部長に女性を積極的に登用することで女性職員のモチベーションをより高めることができればと思っています。