置かれた場所で咲けなかったら世界へ出て行けばいい
出口 少し前に『置かれた場所で咲きなさい』という本がベストセラーになりましたが、今はもうそんな時代じゃないですね。せっかく置かれたわけですから、咲けるように努力することはもちろんですが、咲けなかったら広い世界に出て行けばいい。
―― 出口さんが学長を務めるAPUも、教師・生徒の半分が外国人だそうですね。
出口 はい、そうです。とても多様性に富んだ、面白い教育環境です。現実の世界は「混ざっている」ので、日本人だけで構成されているのはおかしいと思います。
それでも多様性に反対するおじさんには、ベストセラーになったブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』くらいは読んでください、と言いたい。ダイバーシティがいかに楽しいか分かるはずです。
出口治明
立命館アジア太平洋大学(APU)学長
立命館アジア太平洋大学(APU)学長

構成/久保田智美(日経xwoman編集部)
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