い」という理想や方針を提示します。また、最近では我々から具体的なテーマを特定せずに、新しい指数のアイデアを提案いただく場(システム)を導入しています。そのようなことなどを通じて、指数会社さんが提案してくれたものの中から良いものを選んでいくという流れです。

塩村 基本的には、指数(=インデックス)を作っている会社さんに向けて、我々が「こんなテーマに投資をしていきた

―― 指数を作る会社というのは、例えば世界的な指数算出会社であるMSCIや、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスなどですね。

塩村 はい、そうです。その指数会社さんに我々の考えを伝えながら、最終的には投資できるような金融商品に形作っていく。それが私の仕事です。

―― 「我々の考え」というのは、具体的には「SDGsの観点から見て、理想の企業の姿」のようなものなのでしょうか?

塩村 うーん、少し違いますね。

「女性活躍」は大事だからやるんじゃない。投資収益につながるからやる

塩村 我々の理想というのは、羽生さんにとっては少しがっかりする話かもしれませんが(苦笑)、社会的なインパクト、例えば「女性の活躍が倫理的な観点で大事だと思うから、この指数を募集する」という観点ではやっていないということです。やはり私たちはあくまで投資の組織なので、長期的な投資収益を上げるために何が必要かということを第一にしています。その投資収益の観点から見て、ESGが大事なんだと。さらに、その中で例えば「S=社会やサステナブル」という側面で、女性活躍やその他の指数で考えてくださいねとお伝えしています。

GPIF資料「ESG投資~女性活躍指数を中心に~」から、採用ESG指数の一覧。投資収益を上げるための戦略の一つとして「MSCI日本株女性活躍指数(WIN指数)」を採用している
GPIF資料「ESG投資~女性活躍指数を中心に~」から、採用ESG指数の一覧。投資収益を上げるための戦略の一つとして「MSCI日本株女性活躍指数(WIN指数)」を採用している