真矢 生真面目すぎて融通がきかなかった部分を直しました。30代までの私は、物事を真正面からとらえすぎて、「正義こそすべて」と、頑なに考えていたところがあったんですね。それゆえに、理不尽なことがあると、ついイラっとしてしまうことも多くて……。

 でも、年齢を重ねるにつれ、物事には様々な側面があって、正義の捉え方や使い方にもいろいろあることに気付き、「正義だったら突き進んでいい」という単純さはちょっと違うんじゃない?と思うように。「正解はひとつじゃない」と分かったことで、柔軟に物事を見ることができるようになり、考え方の幅が広がりました。

静かな時間を一人で過ごせる喫茶店が好き。お気に入りのお店を探しては、台本や本を読んだり、思いのたけを書き出してみたり。自分と向き合う時間にしています

50代から実践している笑顔伝染プロジェクト

―― 変化していく自分自身を楽しんでいるんですね。

真矢 確かに、50代になってさらに人生が楽しくなってきていると感じますね。でも、日常の中で小さな変化を起こすだけでも、毎日ハッピーな気持ちで過ごすことができますよ。私がよくやるのは、朝の挨拶。挨拶したのに気付いてもらえず、誰とも目が合わずにガッカリしたという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。そうした時に、落ち込んで終わりにするのではなく、ゲーム感覚で小さなトライを繰り返してみる。例えば、自分から明るく積極的に話しかけたり、笑顔を心掛けて過ごしたり。不思議なもので、自分が笑顔でいると、いつの間にかポンポンと花が咲くように周りも笑顔になっていくんですね。そうなると、ほっこりと幸せな気持ちになるし、その場の雰囲気もよくなる。「笑顔の伝染力」ってすごいなって思います。