毎日の情報番組のMC、そして女優業と多忙を極める中、53歳で「人生の穴を埋めたい」と高卒認定試験に挑み、5科目すべてに合格した真矢ミキさん。年を重ねるたびにアップデートし続けているARIA世代のお手本だ。40歳も過ぎればそれなりに処世術も身に付け、やり過ごすような日々を送りがちだが……真矢さんはどうしてそんなに果敢に新しいことに飛び込めるのか。
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■真矢ミキ 53歳で高卒認定受験「人生の穴を埋めたい」

 宝塚時代から、自分らしさにこだわって新しい試みを取り入れ「革命児」と呼ばれていた真矢さん。退団後すぐは、仕事が軌道に乗らず試行錯誤の日々を過ごしたが、40歳のときに『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ』でキャリアの女性管理官を演じたことがきっかけでブレイク。強さとしなやかさを持った存在感のある女優として幅広い作品で活躍してきた。2015年からは、朝の情報番組「ビビット」(TBS系)でのMCを務め、毎日届ける情報をより深く理解するために学び直しに挑むなど、今の自分に甘んじず、常にビギナーの感覚を持ち、新しいチャレンジを続ける真矢さんの潔い生き方は、まぶしく映る。

40歳過ぎてから「知的好奇心が沸き上がってきた」

―― 新しいことを始めてみたいと思っても、勇気が持てず気後れしてしまう。あれこれ考えて行動に移せない……という人も少なくありません。真矢さんはなぜ、いつも踏み出すことができるのですか?

真矢さん(以下、敬称略) 躊躇(ちゅうちょ)する気持ち、とてもよく分かります。でも最近、年齢を重ねた今だからこそ、開かれる扉があるし、吸収できる素地もできているなと感じるんです。振り返ると40代って、「成長期」だったなぁと。

「40代以降は若いころと比べて、吸収する栄養分も違うし、吸い上げる場所も違います」

 私は40歳を過ぎたころから「もっと知りたい」「学びたい」という知的好奇心や学び欲がむくむくと湧き上がってきました。

40代からは、好奇心の根っこを掘り下げる

 それまでは、好奇心があっても「あれってどうなっているの?」と、いろんな扉をたたいては閉じて、の繰り返し。要領よく数をこなすこともありました。でも、「そういえば、あの扉の中、もう少し見てみたかったな……」と、心に残っているものがあって。そうした好奇心の根っこを掘り下げるのに適した時期が40代以降なんじゃないかと思うんです。周りになんと言われようと、興味のあるものを深掘りしていけばいいと思うし、それにより、人生がもっと濃厚になっていくと実感しています。私の場合は、その一つが「学び直し」でした。