大空間リビングが、家族をゆるやかにつなげる

 このデータに表れているとおり、多くの方が家族の団らんの時間を最も重視しながら、自分のリラックスの時間や趣味の時間も求めています。また、家族が集うリビングでは、一緒にTVを観たりお茶を飲んだりするだけでなく、それぞれ別のことをしているのがわかります。家族が同じ空間にいながら、思い思いに過ごしている――そんな時間を心地よく過ごすためには、「心地よい距離感」を保てる空間を確保することが大切です

 そこでご紹介したいのが、「ファミリー スイート」というコンセプトです。その空間作りのポイントは、

●家族が賑やかに団らんしつつ、思い思いの行動も干渉されにくい「広さの確保」
●家族の気配が感じられ、ゆるやかなつながりを生み出す「仕切りの排除」

 例えば、約30帖のファミリー スイートでは、

●セパレートキッチンのコーナーで調理する
●窓際に置いたチェアに座り、庭木を眺める
●本棚で仕切られた空間で、集中して読書したり、お昼寝したり
●広いテーブルで、子どもは勉強、親は在宅ワーク
●ソファを並べたくつろぎコーナーでTVやDVDを観ながら団らんする

 ・・・といったように1つの空間でさまざまな過ごし方ができ、「わが家らしさ」が実現します。

約30帖のファミリー スイートの間取り例
約30帖のファミリー スイートの間取り例

 「リビングが広いと冷暖房の効率が悪いのでは」と心配されるかもしれませんが、今では遮熱・断熱性能が向上しているので、空調が効きづらいという問題はかなり解消されています。構造面では、柱や壁がなくても強度を保つ技術が整ってきており、安全性を確保しつつ大空間を作れるようになっています。そこで感じる幸せな暮らしのシーンを描いてみてはいかがでしょうか。