「WOMAN EXPO 2022」のトークセッションに登壇した、ジャーナリストの長野智子さん。報道番組のキャスターとして世界中を飛び回っていた長野さんですが、「自己肯定感が低め」と意外な告白をしてくれました。自己肯定感の低い自分をどう受け止め、夢をかなえる力に変えていったのか。19歳、52歳、58歳のときにやったこと、そして「自己肯定感が低くても、夢をかなえられた5つの理由」を教えてくれました。

(上)長野智子の意外な告白「私、自己肯定感が低いんです」
(下)長野智子 自己肯定感低めでも、夢をつかめた5つの理由 ←今回はココ

「壁は乗り越えなくていい」という一言に開眼

編集部(以下、略) では、小学生の頃から今までずっと「自己肯定感が低め」という長野さんが、キャスターという夢をかなえられた5つの理由、方法について聞いていきます。まず1つ目は?

長野智子(以下、長野) 「自己肯定感が低いことがプラスに働く場所を探す」です。この発想を得るに至ったきっかけがありまして。フリーになってすぐ、バラエティー番組でどう振る舞えばいいか分からないと悩んだとき、「オレたちひょうきん族」のプロデューサー・横澤彪さん(編集部注:「笑っていいとも!」などの人気バラエティー番組を手掛けたプロデューサー)に相談をしたんです。

 そのときに横澤さんが「長野は、ビートたけしさんや明石家さんまさんのような天才型ではない。普通の、ごく一般のアナウンサーだ。だから、壁が現れても無理に乗り越えようとしなくていい。とにかく諦めずに壁の前をウロウロしていなさい。そうすれば、いつか壁の中から扉が現れる。扉が現れたら、それを開けて向こう側に行けばいいから」って言ってくださったんです。

 なるほど、と。私には取り立てて才能がないけれども、努力し続けていれば壁の向こうに行けるのかと。もう1人、フジテレビの大先輩・益田由美さん(編集部注:「なるほど!ザ・ワールド」のリポーターなどを務めた)の言葉も忘れられません。

「WOMAN EXPO 2022」は6月末に東京ミッドタウンで開催。講演後に「どうしても長野さんに聞きたい」と、個別に質問してきた熱心な参加者もいるなど、大いに盛り上がった
「WOMAN EXPO 2022」は6月末に東京ミッドタウンで開催。講演後に「どうしても長野さんに聞きたい」と、個別に質問してきた熱心な参加者もいるなど、大いに盛り上がった