ARIA世代の夫婦ふたりは、まさに山あり、谷あり。夫婦それぞれに、歩んできた歴史と物語がある。長年、夫婦取材を重ねてきたノンフィクションライターで編集者の宮本恵理子が、ARIA世代を代表する夫婦を直撃。今回は、「プレゼンの神」と呼ばれる澤円さんと、造形作家として個性あふれる作品を世に放つ澤奈緒さん夫妻。ご自宅に伺うと、驚きの住まい術が!

(上)澤円「プレゼンの神」と「芸術家」妻が育てる夫婦力←今回はココ
(下)澤円×澤奈緒のリスペクト習慣 仕事の好機を夫婦でギブ

「プレゼンの神」と呼ばれる澤円さんと、造形作家として個性あふれる作品を世に放つ澤奈緒さんの二人
「プレゼンの神」と呼ばれる澤円さんと、造形作家として個性あふれる作品を世に放つ澤奈緒さんの二人
澤 円(さわ・まどか)さん
日本マイクロソフト 業務執行役員 テクノロジーセンター長
1969年千葉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT系子会社に入社し、文系SEとしてキャリアをスタート。97年に日本マイクロソフトに入社し、コンサルタント、プリセールスSE、クラウドプラットフォーム営業本部本部長などを経て11年より現職、18年より業務執行役員就任。年間250回以上のプレゼンをこなす「伝えるプロ」としても知られる。最新著は『あたりまえを疑え。』(セブン&アイ出版)。
澤 奈緒(さわ・なお)さん
造形作家
1977年東京都生まれ。思春期をブラジルで過ごす。武蔵野美術大学視覚デザイン学科卒業後、教育サービス系会社、映画配給会社などを経て、イラストレーションの学校に通うため、派遣社員として日本マイクロソフト、業務委託でリクルートで働く。2008年、造形作家としての初個展「SHOW TIME」を開催。15年よりアート仮装活動を始め、現在、世界に伝わる神様の装いで心を解放するアートプロジェクト「KESHIN」を展開する。

こう見えて、「超コンパクトな家」に暮らしています

―― 「プレゼンの神」として年間250件以上のセミナーをこなし、登壇依頼が絶えない澤円さんは、自他共認める愛妻家。パートナーである奈緒さんは造形作家として活動し、オリジナリティあふれる作品には熱いファンも。今日は、東京・世田谷にあるお二人のご自宅にお邪魔しました。

円さん奈緒さん ようこそー!

―― あの、お邪魔して早々にアレなのですが、意外にもコンパクトなお住まいであることにちょっと驚いています! 華やかなご活躍をされているお二人なので、てっきり都心のタワーマンションの最上階で暮らすようなライフスタイルかと思いきや。

円さん ハハハ、意外だってよく言われます(笑)。ここは僕が独身時代から住んでいた築35年のマンションで、間取りは1LDK。でも、二人でも暮らせる広さでしょ。僕も彼女も地面と近い暮らしが好きなので、最上階どころか1階暮らし。思い立ったときにすぐ出かけられるし、ラクなんだよね。

夫婦の居場所は、現在4拠点!

奈緒さん 最近は「住まいのユニット化」を進めていて、この部屋のほかに、徒歩10分の場所に「私のアトリエ兼彼の仕事場」、私の都内の実家の一部を借りての物置スペース、新たに契約した彼のセミナールームと、メイン+サブ3拠点に。この先、もしどちらかが病気になったりして収入が減ったときには、サブを手放してコスト調整すればいいねって。それに、この3拠点がいい距離感をつくってくれるんですよ。例えばケンカしたときとか。

―― ケンカ、するんですね。