緊急事態宣言下でテレワークを始める企業が一気に増え、多くの人にとって身近になったビデオ会議ツール。とはいえ突然実践せざるを得ない状況になったために、よく分からないまま使っている人も多いのではないでしょうか。ARIA読者を対象に行ったテレワークに関するアンケートでも、ビデオ会議に関する疑問や悩みが数多く寄せられました。そこで、ビデオ会議ツールの活用法を2回に分けて詳しく紹介していきます。今回は基礎編です。

 ビデオ会議ツールは、Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Skypeなどが使われています。今回はアンケートでも最も多く名前が挙がっていたZoomを中心に話を進めます。他のサービスで役立つノウハウもあるので、参考にしてくださいね。

ビデオ会議の必須機材はウェブカメラ、マイク、スピーカー

 ビデオ会議を始める前に、必要な機材を確認しましょう。顔を映すためのウェブカメラ、声を届けるためのマイク、相手の音声を聞くためのスピーカーです。デスクトップパソコンの場合、スピーカーはディスプレーに付いていても、ウェブカメラとマイクは備わっていない可能性があります。その場合は手配が必要です。ノートパソコンには、ウェブカメラ、マイク、スピーカーが備わっているものが多いので、設定などから確認してみてください。スマートフォンにはすべてそろっています。

ウェブカメラとマイク付きイヤホンの例
ウェブカメラとマイク付きイヤホンの例

 デスクトップパソコンでウェブカメラがない場合、現在ウェブカメラは品薄状態なので購入できないかもしれません。その場合は「iVCam」というアプリを使うと、スマホのカメラをウェブカメラとして使うことができます。スマホのカメラは高画質なので、あえて活用するという選択肢もあります。

 また、スピーカーですが、有線、無線(Bluetooth)のどちらも販売されています。周りにいる家族に会議の音声を聞かせたくないときなどは、イヤホンを使うといいでしょう。ノートパソコンのスピーカーの音量では話が聞き取りづらい場合も、スピーカーを増設したり、イヤホンで接続したりすると解決します。

 マイクについては、ビデオ会議用にマイク付きヘッドセットが売っているので、購入するのもいいでしょう。ノートパソコンのマイクでもいいのですが、外部マイクの方が高音質で、かつキーボードの打鍵音が拾われるのを避けることができます。スマホ付属のイヤホンにはマイク機能が付いているものもありますので、それを利用する人も多いです。また、ウェブカメラにマイクが付いている機種もあります。

イヤホンタイプのマイク付きヘッドセットの例
イヤホンタイプのマイク付きヘッドセットの例

 次のページからはビデオ会議に接続するためのネットワーク環境について、詳しく説明します。