全国各地に住む社員約40人全員がリモートワークで勤務し、ソフトウエアの受託開発を行っているソニックガーデン。代表取締役の倉貫義人さんに、特集「コロナ・ショックの現在、その先の未来」でリモートワーク実践のポイントや、リモートワークを通して見えてくる仕事の本質についてお話を聞いてきました。今回は「リモートワークの達人」である倉貫さんに、読者のお悩みに対するアドバイスをもらいました。

(1)テレワークで問われる 普段からのチームビルディング
(2)「テレワークでマネジメントできない」はマネジャー失格
(3)テレワークの達人が日経ARIA読者の悩みに回答  ←今回はココ

仲間と走った距離を競って、運動を続けるモチベーションに

Q.リモートワークになって運動不足が心配です。(このお悩みの声、多数!)

倉貫義人さん(以下、敬称略) 分かります(笑)。こればかりは会社として何か強制できることではないので、各自が気づいて、それぞれ運動し出すという感じですね。

 ちなみにうちの会社では外出自粛でもできるということで、最近ジョギングをする人が増えました。それで一つみんなでやっているのが、「Nike Run Club」というスマホアプリの活用です。登録すると友人同士でつながって、毎月の走行距離を競うことができるんですね。働いている場所は全国バラバラですが、「きょう、名古屋のあいつが10キロ走ってたな」といったことが分かるし、毎月のランキングも出るので続けるモチベーションになっています。

Q.皆さん、どんなふうに気分転換をしている?

倉貫 それについては、在宅勤務にはフレックス制度が非常にフィットすると思います。9時5時で勤務時間が固定されていると、身動きが取りづらいですよね。うちの会社ではリモートワークを導入したタイミングで完全フレックス制にしました。そうすることで、例えば通勤時間がない分、朝7時半から仕事を始めて昼休憩は2時間取るとか、午後3時からおやつの時間を入れるとか、いろいろ柔軟性を持たせることができます。