新型コロナウイルスの感染が広がり、外出自粛やリモートワークの要請が続く中、日経ARIAでは読者の皆さんにご協力いただき、緊急アンケートを実施しました。そこには、突如自宅でのリモートワークに直面することになった戸惑いやさまざまなお悩みの声が。今回は、そんなお悩みに対するARIA読者独自の対策やおすすめの方法、グッズなどをピックアップしてご紹介します。

 日経ARIA編集部では2020年4月14日から、読者を対象に「コロナ対策・リモートワーク 緊急アンケート」を実施しています。4月26日までの回答数は1107件(うち女性92.8%)と、多くの声が寄せられました。そのなかで、なんらかのテレワーク対応になった方は7割、約800人いました(前回記事『突然のテレワークに悩む ARIA読者800人の生声』)。

 突然のテレワークに直面し、「環境が整っていない」「同僚とのコミュニケーションが取りづらい」「集中できない」「働きすぎてしまう」「子どもや在宅勤務の夫がいるなかで、どう業務をこなせばいいのか」「運動不足になってしまう」など、さまざまな悩みがあふれています。

 ARIA読者はこれらの悩みをどのように解消しているのでしょうか。具体的な取り組みや工夫、おすすめのグッズを、生の声とともにご紹介します。

効率的に在宅勤務するには?

 オフィスとは異なる環境の自宅で、思うようにパフォーマンスが出せないというお悩みが多い中、「在宅勤務が長期になることを踏まえて、机、椅子、モニターを購入」(IT・通信/事務/55歳)と、ハード面から整える人が多くいました。

「PCを買い替えた」(教育/教師/42歳)
「PCモニターとオフィスチェアを購入した」(製造業 企画・広報/課長/48歳)
「ニトリのミニデスク(1900円ほど)を購入。ローテーブルしかない状況で仕事をしていたが、姿勢もよくなり生産性も高まった」(製造業 研究開発/主任・係長/42歳)
「持ち運びが簡単なモニターがあると便利」(IT・通信 企画設計/主任/46歳)

 PCやモニター、デスク、チェアの追加購入が多く見られ、なかには、「モニターがないため、テレビをモニターにするために、HDMIケーブル(4m)を購入した」(IT・通信 SE/主任・係長/40歳)と、今あるものにプラスアルファして有効活用するワザも。

「モニターがないため、テレビをモニターにするために、HDMIケーブル(4m)を購入した」(IT・通信 SE/主任・係長/40歳)
「モニターがないため、テレビをモニターにするために、HDMIケーブル(4m)を購入した」(IT・通信 SE/主任・係長/40歳)

 他にも、「Wi-Fi(ルーター)も買い替えた」(金融 企画・広報/課長/52歳)、「照明器具を新しくした」(建築設計/経営者・役員/42歳)、「自宅に仕事用スペースをつくりました。キッチンのカウンターを100均のカラーボードで仕切って水が飛んでこないようにしました」(特許事務所/事務/54歳)、「スピーカーマイクを購入してWeb会議を気持ちよく実施できるようにした」(IT・通信 SE/主任・係長/40歳)など、さまざまな環境改善の工夫が見られました。

 今後、この外出自粛生活が長期化されないとも限りません。また、これを機に在宅勤務を取り入れる企業が増えるとの声もあります。このタイミングで環境を整えておいて損はないかもしれません。