ドラマ黄金期に青春時代を過ごしてきた「テレビっ子」なARIAさんたちに、ドラマやテレビの最新情報をお届けする本連載。今回取り上げるのは、自立したARIA読者にも好きな人が多いであろう「おひとりさま活動」を題材にしたドラマ『ソロ活女子のススメ2』。シーズン2が制作されるほどの人気の秘密を、ドラマコラムライターの田幸和歌子さんが読み解きます。

多くの女性たちの支持を集めるキャラクター「五月女恵」

 昨年は『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ)や『俺の家の話』(TBS)、『SUPER RICH』(フジテレビ)、今年は『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と、各局の連ドラに重要な役どころで出ずっぱりの江口のりこ。

 ドラマ好きには彼女の芝居が好きだという人が多いが、これまで演じたさまざまな役柄の中でも「一番好き」という声が多いのが2021年4月期に続き、2022年4月にシーズン2の放送がスタートした『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京)の五月女恵役である。

 これは、フリーライターの朝井麻由美による同名エッセイ本を原案として、積極的に独りの時間を楽しむ「ソロ活」にまい進しながら、新たなひとり〇〇を体験していく物語。江口が演じる五月女恵は、多くの女性から「共感しかない」などと強い支持を得ており、『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』(2021年/テレビ東京)にゲストキャラとして出演したほか、今クールの『先生のおとりよせ』(テレビ東京)の2022年4月15日放送回にも出演が予定されている。

積極的に独りの時間を楽しむ「ソロ活」にまい進しながら、新たなひとり〇〇を体験していく物語『ソロ活女子のススメ2』(テレビ東京) (c)テレビ東京
積極的に独りの時間を楽しむ「ソロ活」にまい進しながら、新たなひとり〇〇を体験していく物語『ソロ活女子のススメ2』(テレビ東京) (c)テレビ東京

 昨年(2021年)スタートしたばかりの作品なのに、すでに五月女恵というキャラが番組の枠を超えて独り歩きし始めている状態で(それも一つの「ソロ活」なのか?)、江口のりこの誕生日(4月28日)に絡めて、「毎年4月期に放送してほしい」という声も出ているほど。

 なぜこの番組が、そして五月女恵という女性が、こうも愛されるのか。