日経ARIAの調査(※)では、読者の約4割が起業・転職に「関心あり」と回答しています。しかし、起業といっても何から手を着けたらいいのか分からない人がほとんどでしょう。そこで、2017年に37歳で集客コンサルタントとして講座やセミナーを軸としたビジネスを立ち上げ、今年4月には1日で300人を集客する美容・健康系のイベントを主催した伊藤宏美さんに起業の具体的なノウハウや秘訣を聞きました。

(上)ゼロから「ひとり起業」、SNSやメルマガはこう使う ←今回はココ
(下)夢を追って挫折。3年無職を経て資金調達に成功

取りえなしでも大丈夫。スキルは後から身に付く

 私は女性を対象とした集客コンサルタントとして合同会社Smart Beを立ち上げて、今年で2年目になります。今月は美容と健康をテーマにしたイベント「Smart Beauty EXPO」を東京・品川で開催。SNSの告知だけで300人の参加者を集めました。

 Smart Beは私と従業員一人だけの小さな会社ですが、年商5500万円(前年比2.2倍)。集客や起業に関する講座やセミナー事業を展開して年間1000人以上を集客しています。

 「起業」というと、「何の取りえもない自分には無理」と思う人もいるかもしれません。でも、自分のスキルなんて後からついてくると、私は思っています。

 個人でビジネスを起業して軌道に乗せるために必要なポイントは、3つあります。「人脈」「コスト意識」そして「ネーミング」です。中でも絶対に欠かせないのが人脈でしょう。門閥や学閥がなくても心配は要りません。SNSを介した人との緩いつながりが、成功のカギとなります。次ページから、具体的なノウハウや私のエピソードを紹介します。

伊藤宏美さんは2年前に起業。集客コンサルタント事業を軸に年商5500万円までビジネスを成長させたという
伊藤宏美さんは2年前に起業。集客コンサルタント事業を軸に年商5500万円までビジネスを成長させたという