善方 最初のうちは、気持ちが悪いとか、胸が張る、という症状が出ることがあります。ホルモン分泌を薬でコントロールするわけだから、一回、体がびっくりしてしまうのね。でも、多くは1カ月以内に落ち着きます。2シート目(2周期目)になると大丈夫になる人がほとんど。一般的にピルの服用をやめれば、1~3カ月ほどで妊娠できる状態に戻ります。ただし、ちゃんと婦人科で診てもらって、服用できるかどうかのチェックは必要。発症するのはまれですが、血栓症という怖い副作用には注意が必要なので、先生と相談しながら続けるようにしてほしいですね。

空豆大の卵巣は、最後には「ひも」になる?

ナヲ 妊活のときに、「卵子はその人が胎児の時期に一番多く持っていて、生まれると3分の1になる」って学んだんです。ピルを飲んで毎月の排卵を抑えると、排卵されなかった分の卵子はどうなっちゃうんですか?

善方 卵子に成長(分化)する前の卵母細胞という状態で卵巣の中に留まっています。卵巣にある卵子を育てる袋(原始卵胞)には目に見えないくらい小さい卵子のもと(卵母細胞)が、宝石箱のようにしまってあるんです。思春期を過ぎて脳から刺激がくると、卵胞がふくらみ、その中で卵子が育って排卵が起こります。でも、だいたい30代後半からこの宝石箱の中身の卵母細胞は急激に数が減ってしまうの。

 「アポトーシス(細胞死)」といって、細胞自体が消滅していくんですね。卵巣そのものは空豆大のサイズで、一番ぴかぴかなのは20歳から35歳くらいまで。50代の閉経から次第に小さくなり、70代ではひもみたいになります。

ナヲ ひもですか! ひもって!

善方 つまり、もう使わなくてもいい臓器になるの。「卵巣さん」にとっては妊娠することが、生物学的ミッションなんですよね。人間にとっては、卵巣がある程度女性ホルモンを出してくれていることで、骨は丈夫、血管は柔らかく関節もしなやか、肌もみずみずしく保たれるというご利益があります。卵巣が寿命を迎えた後は、脂肪組織からエストロゲン(女性ホルモン)がちょっとだけ作られて、身体を守ってくれています。

 ですが、ホルモンの揺らぎが大きすぎて生活に支障が出るほどなら、お薬によって卵巣に「ちょっと待った」をかけて、揺らぎの波を「低め安定」にする方法もある、というわけなのです。

2018年9月からダイスケはんの頚椎椎間板ヘルニアに伴う手術・リハビリのためライブ活動を休止していたマキシマム ザ ホルモン。待望のライブ活動再開と、6月1日(東京・八王子)からツアー開催が決定! 東京、大阪、愛知を回る予定です。右から2人目がナヲさん