善方 だから、更年期に向かう前から自分の今の生活に無理がないか見直してみることが大切。クリニックには、「親の更年期がきつそうだったから、私は早めに対応したい」と相談に来られる方もいます。不快症状があるなら、ライフスタイルの見直しや漢方薬の服用をお勧めするだけでなく、女性ホルモン剤でホルモンの揺らぎが穏やかになるよう整えて、更年期にガクッと来ないように対処するというホルモンケアをしています。

この年になると、ぶっちゃけ「生理とムダ毛は、いらない!」

ナヲ そう、ピルの話も聞きたかったんです。低用量ピルは、私のように女性ホルモンの揺らぎを感じ始めた年齢からでも飲んでいいのですか? この年齢になると、ぶっちゃけ「生理とムダ毛は、いらないな」って思うんですけど(笑)。

善方 それはある意味で正しい。女性ホルモンの最大のミッションは、妊娠です。妊娠するために、脳が卵巣に排卵させるよう指令を送り、卵巣の皮を突き破って卵子が飛び出す(排卵!)。受精しなかった卵子は消えてゆき、それを合図に子宮内膜がはがれて生理として外に出てくる。でも、考えてみたら、毎月のこの排卵やら生理やらに直面して女性が頑張っているのは妊娠のため。だとしたら、今、妊娠しなくてもいい、と思っている人は排卵や生理を起こさせる必要もない、子宮内膜をぶ厚く整えて赤ちゃんを宿す準備をしなくてもいいという考え方もできます。

 この「排卵」と「子宮内膜を厚くする」という2つのことを起こさせないために、女性ホルモン量がちょうどよく安定するように作られているのが、低用量ピルです。もちろん排卵がなくなるから、避妊効果も得られます。生理が重い、PMS(月経前症候群)がつらい、という人は、低用量ピルでかなり症状を抑えられます。

ナヲ なるほど! ただ、毎日飲み続けないといけないのかなーとか、副作用はどうなのかなっていろいろと疑問が思い浮かびます。

ナヲさんは今、43歳。「学生時代の友達と集まると、リアルに更年期ネタばかり。いろいろ情報交換しているんですけど、よく分からなくて」