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日経WOMAN×ARIA 妹たちへ

妹たちへ 財前直見 出産後、41歳で大分へ戻ることに

お嬢様役が続いて悩むが、可能性を狭めているのは自分だった。コメディーに挑戦し、新境地を開拓


人生には思いもよらぬことが起きるもの。肩の力を抜いて柔軟に「私の生き方」を見つけていこう――。先輩たちが半生を振り返って贈る、珠玉のメッセージ。日経WOMANの看板リレー連載を、ARIA読者にお届けします。女優・財前直見さんは、出産後41歳で大分に戻ることを決めます。その理由は、女優として、母親として「普通であること」を意識してきたからだといいます。

(1)就職→結婚のつもりが芸能界へ
(2)出産後、41歳で大分へ戻ることに ←今回はココ
(3)50歳から資格を6つ取得


財前直見
女優
財前直見 1966年大分県生まれ。85年に女優デビュー。主演ドラマ『お水の花道』(99年、フジテレビ系)などで人気を博し、映画、ドラマを中心に幅広く活躍。近年の主な出演作に、連続テレビ小説『スカーレット』(2019年、NHK)、『黒鳥の湖』(21年、WOWOW)、『財前直見のおおいた暮らし彩彩』(21年〜、NHK大分)など。メンタル心理カウンセラー、終活ライフケアプランナーなどの資格を持つ。著書に『自分で作る ありがとうファイル』(光文社)、『直見工房』(宝島社)など

 私が20代の頃は、いわゆるトレンディードラマ全盛期でした。連続ドラマをはじめ、大河ドラマにも出演。ビールのCMでも注目していただきました。周りからは、俳優としてのキャリアを着実に積み重ねているように見えたと思います。でも実はその頃、仕事に夢中で取り組むほど、モヤモヤとした思いが募っていました。

 おしとやかな深窓の令嬢、心に思いを秘めた悲劇のヒロイン……。当時、私がいただいたお仕事は、楚々(そそ)としている“きれいなお嬢さん”役ばかりでした。

 深夜番組のアシスタントを務めたときも、黙って笑っていることを求められ、仕事以外でも「きれいでいろ」と言われる。それが当時の方針でもあったのですが、俳優としてステップアップしたい私は、お嬢様役でイメージが固定してしまうことに危機感を覚えるようになりました。

 でも、自分に自信がないから、「違う役をやりたい」とも言えず、思うように演じることができないと「ダメな人間だ」と落ち込む。そんな自分が好きになれませんでした。

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