働き方も価値観も大きく変化し続ける今、新しい価値を創造するには多様性ある組織が必要です。一人ひとりの意見や疑問を尊重し合い、新たなことに挑戦する活気あるチームをつくるためのキーワードが、心理的安全性。心理的安全性のあるチームとは何か、どうすれば心理的安全性は構築できるのか、ZENTechの取締役 石井遼介さんが実践的な手法を交えて解説します。

(1)心理的安全性とは? 忖度しない活気あるチームをつくる鍵
(2)リーダーの心理的柔軟性がチームを変える ←今回はココ
(3)行動分析と言語行動でチームのカルチャーをつくる

正論にとらわれるより役に立つことをしよう

編集部(以下、略) チームに心理的安全性をもたらしたいと思ったら、すべきことは何でしょう。

石井遼介さん(以下、石井) チームの心理的安全性には、リーダーが大きな影響力を持っています。リーダーにとって重要なのは、まず正論にとらわれず役に立つことを重視することです。

 例えば、心理的安全性の4つの因子の一つ、「話しやすさ」因子を高めたいと思ったときに、「積極的に意見を出して」「何でも言って」と言うのは正論、つまり、正しいことを言っているように見えます。

 けれども、そう言われたからといって部下の行動にあまり変化は表れない、つまり役に立たないのです。「挑戦」を促したいからといって「もっとやる気を出して」と言っても、やはりメンバーの行動に影響は及ぼしにくい。

 大切なのは、実際にメンバーに影響を与えるための方法論と実践。そのためには、性格や心の中のことよりも、行動にフォーカスすることが大原則になります。