「365日外食」で京都の食シーンを知り尽くしたライター中井シノブさんが、とっておきの京都、そして旬の京都をお届けする連載。第3回のテーマは「ひとりでくつろげるカフェ」です。最旬ホテルのカフェから老舗の変化球店まで。中井さんお気に入りのカフェをご紹介します!
真夏の京都は、カフェ休憩が必須!
2020年夏。今はまだこんな状況だから「旅行や外食はガマン」という人もいると思いますが、こんなときだからこそ「自分を癒やしリセットできる」旅やおいしいものが必要ではないでしょうか。まだまだ人も少なくゆったりと過ごせる京都は、そういう意味では格好の旅先。1泊でも日帰りでも、時間があれば思い切って京都へ来て和んでほしいのです。
そんな思いを込め、今回はひとりでホッとできるカフェをご紹介します。カフェといっても朝ご飯を食べられたり、昼からお酒が飲めたりと、自由度の高い店を選びました。また、今は3密を避けたいはず。ルーフトップがあって外でのんびりでき、ゆったりした距離を取れる広々カフェ、テークアウトも可能なお店だから安心してくださいね!
8月、9月の夏場の京都は本当に暑く昼間の移動は大変です。ランチやカフェタイムは涼しいお店の中で過ごすなど上手に利用し、無理なく古都の雰囲気を楽しんでください。
京都の老舗漬物店が開いた「発酵カフェ」
まずご紹介したいのは、「発酵」がキーワードになっている新店です。京都・木屋町に2020年8月1日にオープンしました。
春は桜が咲き誇る風情ある高瀬川沿い、元は小学校だった敷地内に「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」が開業。そして、レトロな校舎は飲食店が8店舗入る「立誠ガーデンヒューリック京都」に生まれ変わりました。「AMACO CAFE(あまこうカフェ)」は、その1階に開業したカフェです。店名の由来は、米とこうじで作った「甘麹」をさらにラブレ乳酸菌で発酵させた「乳酸発酵甘麹AMACO」から。母体の漬物店「西利」が、長年の発酵の研究を通じて培った技術力を生かしたレシピや商品などを開発しています。
「『発酵』をキーワードにこうじやラブレ乳酸菌を楽しんでいただけるメニューを開発しました。女性にはたくさん召し上がっていただきたいですね」と話してくれるのは、店長の足立八千代さん。お店スタッフは全員女性というのも、女ひとりで訪ねやすいポイントです。
朝から14時までいただける「サラダランチセット」は「甘麹&ラブレ乳酸菌」のオンパレード。ドレッシングは、ニンジンや柚子胡椒などの4種類から、スープはカボチャやトマト、タマネギ、トウモロコシなど7種から選ぶスタイル。パンにも「乳酸発酵甘麹」がたっぷり入っていて優しい味わいです。