ぬか漬けが絶品!ひとり飲みがクセになる路地奥の店

 四条河原町からもすぐという便利な場所ですが、繁華街そばとは思えないようなひっそりとした路地奥にある「うり」。初めてなら、ちょっと迷ってしまうかもしれないお店です。店主のもんちゃんこと上門邦彦さんは、京都の料亭や和食店で腕を磨いた人。独立してこの店を開くまでは、人気の煮込み店の料理長でした。

太鼓判リスト3
お酒と食事 うり
住所/京都市下京区足袋屋町317-15
電話/075-344-7899
営/17時~23時 休/月曜

 煮込み店時代からもんちゃんファンだったので、彼が自分の店を開業したと聞いたときは、本当にうれしかった。2018年11月のことです。それ以来、月に何度か足を運ぶ店になりました。品書きは定番のおでん、ポテサラ、ぬか漬けの他、旬のお造りや焼き物などの和食。「いい食材を仕入れて手をかけ過ぎない料理にしたい」ともんちゃんが言うように、ここでは食材の持ち味を引き出したシンプルな料理を味わえます。

 いつ行っても私がまず注文するのは、ぬか漬けと瓶ビール。ぬか漬けは独特の酸味と新鮮な野菜の甘み、うまみがじんわり広がる絶品。私はこのぬか漬けだけでもしばらく飲めます。もちろん他の料理も食べたいから、お造りや焼き物、揚げ物なども一品ずつ。お造りは盛り合わせで注文すると、少量ずつ盛ってくれます。揚げ物などもおなかの具合で分量の加減をしてくれるので、まずは、もんちゃんに相談してくださいね。

 実直で優しいもんちゃんの人柄を表すような簡素で清潔な店。ほこほこと湯気が上がる鍋やジュワジュワ音を立てる揚げ物の様子を眺めながら、ほっと落ち着くひとり飲みを満喫できます。

ぬか漬け(350円)。こんな値段でいいの?と思ってしまう絶品。ぬかの風味と野菜そのもののおいしさを実感できます
ぬか漬け(350円)。こんな値段でいいの?と思ってしまう絶品。ぬかの風味と野菜そのもののおいしさを実感できます
赤貝、鯛、ハリイカのお造り(1500円)。好きな魚を何種か盛ってもらうことも、1種だけを選ぶこともできるので、内容と分量は店主に相談してください
赤貝、鯛、ハリイカのお造り(1500円)。好きな魚を何種か盛ってもらうことも、1種だけを選ぶこともできるので、内容と分量は店主に相談してください
山菜の天ぷら(900円)。この日はふきのとう、こごみ、たらの芽、こしあぶらの4種。カラッと揚がってサックリ。日本酒もいいけど、私はハイボールかなあ
山菜の天ぷら(900円)。この日はふきのとう、こごみ、たらの芽、こしあぶらの4種。カラッと揚がってサックリ。日本酒もいいけど、私はハイボールかなあ
カウンター4席、テーブル4席の1階。2階はテーブル7席。週末に訪ねるなら早めに予約を
カウンター4席、テーブル4席の1階。2階はテーブル7席。週末に訪ねるなら早めに予約を
路地の入り口に「うり」と書いた木の看板が置かれています。それがなければたどり着けないかも?
路地の入り口に「うり」と書いた木の看板が置かれています。それがなければたどり着けないかも?