自分に似合う良質の服で背筋が伸びる

 おいしく休憩したら元気になってきた。次に入った「DESIGNWORKS」で、妻が襟なしのブルゾンを選んでくれた。

 「冬洋くんにはキレイめのカジュアルが似合うと思う。これならちょっとしたお出かけにも使えるよ」

 おお、なるほど。試着してみたらオシャレな人に見える! 別の店では肩のところにボタンがある丸首Tシャツも選んでもらった。これもちょっと変わっているので粋な「夏の男」を演出できそうだ。

 「良かったね。道は異様に混んでいたけれど、今日でなかったら出合えなかった服たちだと思うよ。アウトレットは基本的に売り切りだから」

 妻に言葉を添えてもらうと自信が深まる。自分に似合った質の良い服を着ると、姿勢も良くなり、朗らかに振る舞える気がする。

 我が家は夫唱婦随だ。ただし、僕は言い出しっぺになるだけで実行力を発揮するのは常に妻。僕は荷物を多めに持ってニコニコしていれば許される。これでいいのだ、と今では思っている。

白い丸首Tシャツと紺色の襟なしブルゾンを買いました。妻によると「俳優の高橋一生が着ていそうなイメージ」だそうです
白い丸首Tシャツと紺色の襟なしブルゾンを買いました。妻によると「俳優の高橋一生が着ていそうなイメージ」だそうです
今週末の助手席から
【行き先】 アウトレットモール「ジャズドリーム長島」

【妻の楽しみ方】 ときどき掘り出し物と出合える喜び

【僕の楽しみ方】 段取り力が頼もしい妻とのドライブ&オシャレな人っぽくなれる

文・写真/大宮冬洋