「いらっしゃいませー」

 土日担当?の店員である立石裕介さんが淡々とした口調で出迎えてくれた。レストランでシェフをしていた経験もあり、ソムリエの資格もある頼もしい人だ。でも、押しつけがましさは皆無。話しかけない限りは放っておいてくれる。優秀なのに控えめ。社会経験が長くなってくると、こんな店員さんに心引かれる。

店員任せになっている夫を残し、妻は別行動

 お題である「煮魚に合うワイン」を立石さんに伝えると、お手ごろな価格の3本ほどを薦めてくれた。それぞれに解説を加えてくれるが、正直言ってワインに詳しくない僕の頭には入ってこない。きっとどれもおいしいだろう。とにかく買うよ。でも、せっかく説明してくれるのだからと、さも「ワイン通」っぽくうなずいてみる。

 僕が完全に立石さん任せになったことを見抜いた妻は店内で別行動を始めた。日本酒コーナーに気になる酒があるらしい。「MiNO de BLANC(ミーノ・デ・ブラン)」という銘柄。岐阜の美濃地方で作っている白ワイン風の辛口日本酒らしい。ナイスチョイス!

 立石さんにお礼を言って店を出て、購入したワイン3本と日本酒を車に積み込む。食材は食品スーパー「サンヨネ」(第1回参照)で買って行こう。何度も言うけれど、今夜のメインは僕が作るよ!

白ワインのような日本酒「ミーノ・デ・ブラン」を発掘した妻は店員さんから褒められていました
白ワインのような日本酒「ミーノ・デ・ブラン」を発掘した妻は店員さんから褒められていました
今回は4本買いました。どれも早く飲みたい。ゴリラくん、ありがとう!
今回は4本買いました。どれも早く飲みたい。ゴリラくん、ありがとう!