収支を把握して「お金が毎年増えているか」を確認

 家計収支の把握は基本中の基本なのですが、とかく会社員の場合、毎月決まって給料が入るのでその安心感から、お金の出入りに無頓着になりがちです。収支が黒字なのか赤字なのか、最近貯金ができているのかどうか分からないという方は少なくありません。全体の残高が毎年増えていないなら、強い家計とは言えません。

 家計簿アプリを利用するのもお勧めですが、手帳にメモしても構いません。すべての銀行の口座明細を確認して、1カ月単位で入金額と出金額を合計していきます。多くの方の収入は給与でしょうから、入金は月1回。出金はATMでの現金の引き出し、光熱費や住居費の引き落としなどの合計をまとめるだけでも家計の収支が把握できます。

 合わせて、毎年の年末時点の残高も、過去3年ほどさかのぼってメモしてみましょう。住宅ローンの支払いがあるなら年末時点のローン残高も把握します。我が家にいったいお金がいくらあるのかを把握して、その推移を計測するためです。年単位での収支の把握は、家計の健全性を判断するのに役立ちます