家計に潜む「惰性の無駄」を発見する

 あなたの家計には、「惰性で支払っている無駄なお金」はありませんか。まずはこの確認から取り掛かることをお勧めします。

 例えば、毎月の光熱費。「やれば確実に支出が減る効果が出るのに、やっていない」ことは結構あります。

 家電を最新機種に買い替えるとそれだけで省エネになったり、エコポイントが付いたりします。断熱性の高いカーテンに替えることで冷暖房費の抑制になります。電力を消費する時間帯を集中させたり、電気とガスをまとめる契約に見直したりするだけで支出が減ることもあります。

 通信費も同じです。家族契約のスマホの内容を見直すと、不要な課金がかなり発見できます。よくあるのは、最初の1カ月無料のお試しサービスを利用してそれ以降の月も課金され続けているもの。いつ加入したのかも思い出せないようなネットの課金サービスの支払いはないでしょうか。また、単純に新しい料金プランに乗り換えて通信費が安くなるというのもよくある話です。

 他にも、行ってもいないジムの年会費や、足が遠のいているおけいこ事の月謝など。本当に必要かどうか判断すべきことは、すぐいくつか挙げられるでしょう。

 「無駄の見直しキャンペーン月間」では、ぜひその間のレシートを注意深く見てみましょう。購入した商品名、金額を見ながら、この買い物は消費なのか浪費なのかと自分自身に問いかけてみます。消費というのは、値段に見合うだけの満足度が得られる買い物です。浪費には後悔しかありません。

 無駄を発見したら、無駄になっていた支出分を広い意味での投資に回していく工夫を考えます。投資とは株などを買うことではなく、自分自身の成長のためにお金を使うこと。本を読む、人と会う、新しいことにチャレンジするなど、自分の価値を高めるための支出に向けるということです。