時間に追われる忙しい毎日も、仕事でうまくいかないことがあったときも、「あの人」のことを思えば頑張れる…。いくつになっても「好き」は私たちにポジティブなパワーを与えてくれます。何かと責任を負う場面が多くなった今のほうが、日常とは別の世界にいる誰かを愛で、夢中で追いかけるひとときがより尊さを増すのではないでしょうか。ARIA世代の女性たちが、大好きな「推し」への愛をたっぷりと語ります。

 「私は中学から大学まで女子校で、ずっと女の人にしか囲まれていなかったんです。だからパーソナルトレーナーの方に『今度、格闘技ジムでトレーニングしませんか?』と言われて行ったとき、激しい音やワイルドな雰囲気に圧倒されて、最初は嫌でたまりませんでした」

 1年前をこう振り返るのは、製薬会社で役員秘書を務める林砂里さん。女子校育ちというのが納得の、エレガントな雰囲気を身にまとった女性だ。そんな林さんが今夢中になっているのが、総合格闘家の堀口恭司選手だというのだから、人生何が起きるか分からない。

「堀口恭司選手の一番の魅力は常に冷静でストイックなところ。でも普段はファンサービスにも気さくに応じてくれて、笑顔がめっちゃかわいいんです。そのギャップにも引かれます」

「お付き合い」で総合格闘技を初めてテレビ観戦

 林さんがパーソナルトレーナーについてトレーニングを始めたのは2017年の10月。最初はスポーツジムで筋トレをすることが多かったが、トレーナーがキックボクシングや柔術をやる人だったため、格闘技ジムでのトレーニングも勧められるようになった。とはいえ上述の通り全く気乗りしなかった林さん。そんな中、昨年5月に格闘技イベントの「RIZIN」が行われると知り、テレビで試合を観戦することにしたという。「興味はないけど、お世話になっているトレーナーさんに話を合わせるために見てみようかな、くらいの感じで。それが堀口恭司選手とイアン・マッコール選手の対戦でした