「先発の投手は週に1回くらいしか投げませんが、中継ぎや抑えは出場する頻度が高いんです。そこでしっかり抑えると、チームからの信頼度も上がっていく。特に2015年はスワローズがリーグ優勝した年で、秋吉選手がすごく活躍したんですね。当時、秋吉選手の他に外国人選手など複数人で中継ぎから抑えまでを担う形が出来ていたのですが、外国人ストッパーの前にセットアッパーとして日々投げて、抑えてくれるその頼もしさに、応援せずにはいられなくなりました」
キャンプ地で初めて声掛け 人柄を知ってますますファンに
中継ぎはいつ起用されるか分からないため、観戦に行っても見られない場合も多々ある。それでも年20試合ほど球場に足を運び、間近で練習の様子なども見てみたいと、2017年には思い切って沖縄のキャンプ地まで出かけた。それまでは、見た目の印象から「あまり気さくにファンサービスをするタイプではないかも」と思っていたが、実際は正反対。サインや写真撮影にも快く応じてくれ、丁寧な人柄にますますファンになったという。観戦の回数も年60試合まで増えた。
中継ぎという職人的なポジションを淡々と務める秋吉選手に引かれるのは、社会人として経験を重ねたことも関係しているかもしれない、と神事さん。
「年齢的にも、いろんな役割の人がいてチームは回っているということが分かるようになりますよね。また、若い頃はチェーンのファストフードの広報をしていて、私自身がニュースや情報番組に出る機会も比較的多くありました。でも今はレストランの広報なので、主役はシェフでありスタッフ。私が表に出るよりも、彼らがどうしたらメディアにいい形で露出できるかという視点で仕事を考えることが多いです。だからこそ、秋吉選手の『縁の下の力持ち』なところにすごく共感できるのかなとも思っています」