時間に追われる忙しい毎日も、仕事でうまくいかないことがあったときも、「あの人」のことを思えば頑張れる…。いくつになっても「好き」は私たちにポジティブなパワーを与えてくれます。何かと責任を負う場面が多くなった今のほうが、日常とは別の世界にいる誰かを愛で、夢中で追いかけるひとときがより尊さを増すのではないでしょうか。ARIA世代の女性たちが、大好きな「推し」への愛をたっぷりと語ります。
「私、実は推しとかひいきっていう言葉があまりしっくりこなくて。私にとって美弥さんは、純粋に好きで、応援したい方なんです。洗練された外見、歌や演技、ダンスなど舞台上での技量。そして何より同じ仕事をする女性として、言葉が素晴らしいなと思います。周りの人へのリスペクトがすごくあって、お話からは優しい内面がにじみ出ています」
インターネット関連の会社で働く松井さん(仮名)の言葉からは、その女性に対する敬愛の念があふれるほど伝わってくる。宝塚歌劇団の月組2番手スターとして活躍し、2019年6月に退団してからはアーティストとして活躍の場を広げている美弥るりかさん。夫と二人の子どもと暮らす松井さんの自宅には、自分専用の「みやるり部屋」があるという。
息子も「みやるり」に見つめられながら受験勉強!
「4畳くらいのいい感じに狭い部屋で、壁には美弥さんの大きな写真を飾り、グッズやお好きだと話していた香水などもディスプレーしています。今年、長男が中学受験だったのですが、直前は私が監督するために毎朝その部屋で勉強させていました。息子は『みやるりに見つめられながら勉強してる』ってぼそぼそ言っていましたが、無事第1志望に合格。美弥さんは受験の神様でもあるかもしれません(笑)」
松井さんにとって美弥さんは、大好きな宝塚の観劇を久しぶりに再開したときに「やっと出会えた人」だったという。