ドーパミンは、自分も周囲もハッピーにする

 ドーパミンは、やる気や行動力の源となるだけではなく、「表情美人や、好感度アップにもつながる」というのは、心療内科医で、ひめのともみクリニック院長の姫野友美さん。

 「ドーパミンがたくさん分泌されるのは、脳がいい状態にあるということ。目の輝きが増して、自然と笑みが出るようになり、その生き生きとした印象が、他の人に好印象を与えるので人間関係も好転する。すると物事もうまく回るようになり、自分自身も周りの人もみんなハッピーに。そうなると自己肯定感が高まり、自信や充実感が増すため、さらにドーパミンの分泌が促進される」(姫野さん)

 どんなに美人でも、眉間にシワが寄っていたり、疲れた印象を与えたりするようなら、誘いの声は減ってしまいかねない。「高齢になっても、はつらつとしていて、人にいい印象を与えられる人は、ドーパミンが出ている」と姫野さんは言う。

 ポジティブな生き方に欠かせないドーパミンだが、常に出続けているわけではないし、その必要もない。

 「例えば、好きな人を追いかけている間や、おつき合いが始まって間もない頃は、ドーパミンの作用によって高揚感が続くが、つき合いが長くなったり結婚したりすると、“やすらぎホルモン”のセロトニンの働きにより、穏やかな気持ちになる。このときはドーパミンとはまた別の幸せ感覚で、これも大切」(姫野さん)。もし、こういった変化の波がなく、ドーパミンが出続けたとしたら、疲れ果ててしまうからだ。

 とはいえ、ドーパミンを出せる方法を知っておくことも、女性にとっては大切だ。久保田さんによれば、「ドーパミンの分泌は、女性ホルモンのエストロゲンにサポートされている。閉経でエストロゲン量が減少すると、ドーパミン分泌も減少する」。そうなると、やる気が出にくく行動力も落ちてしまう。今のうちから、ドーパミンを出すコツを身につけておこう。

ドーパミンは追いかける原動力 恋が実ればセロトニンが増える

ドーパミンで表情美人になれば、人間関係も良くなる?!

ドーパミンは、目標を持って行動したことの結果に対するごほうびとして分泌されるが、行動やごほうびから始めてもサイクルが回り出すことがある。どうもやる気が湧かないという人は、まず、「おいしいものを食べる」「ほめられる」といったごほうびから始めてみては?
ドーパミンは、目標を持って行動したことの結果に対するごほうびとして分泌されるが、行動やごほうびから始めてもサイクルが回り出すことがある。どうもやる気が湧かないという人は、まず、「おいしいものを食べる」「ほめられる」といったごほうびから始めてみては?