テレワークを通して、多くの人がビデオ会議にもすっかり慣れた今日このごろ。そろそろもう1段階ステップアップしたいですよね。まずは議事録作りにアプリを利用して、文字起こしの自動化にチャレンジしてみませんか。しかもこのアプリ、Zoom画面に自動で字幕を入れることもできる優れものなのです。今回は、会話の文字起こしとZoomへの字幕の入れ方を説明します。

障害や言語の壁を越えたコミュニケーションを支援

 今回紹介するアプリは「UDトーク」です。UDはユニバーサルデザインの略。音声や文字、翻訳ツールを使ってユニバーサルなコミュニケーションを可能にするツールです。

 UDトークは、音声認識機能と音声合成機能を使って視聴覚障害を持つ人同士が文字と音声で会話をしたり、異なる言語でも翻訳機能を使ってリアルタイムで会話をしたりすることができます。翻訳機能は、正しく翻訳されたのかを元の言語に再翻訳して確認することもできます。例えば、日本語を英語に翻訳したとき、その英文をもう一度日本語に翻訳して真意が伝わる翻訳になっているかを確認できるのです。また、漢字にルビがふられることも円滑なコミュニケーションに役立ちます。

 コミュニケーションの壁を取り払うためのUDトークですが、今回はビデオ会議での議事録作成に活用してみたいと思います。使い方は、会議が始まったらスマホでUDトークを起動し、パソコンのスピーカーの前に置くだけ。あとは音声を認識して自動で文字起こしされるので、会議終了後にテキストファイルなどにして保存し、メールやクラウドに共有すればOKです。ざっくりとでも文字で残しておくことで、チーム内で同じ情報を共有することができるようになります。同時に音声ファイルを録音することもできます。

 UDトークを一度使ってみると、その認識精度の高さに驚くことでしょう。

テレワークでぐっと身近になったビデオ会議。UDトークは議事録作りに活躍します
テレワークでぐっと身近になったビデオ会議。UDトークは議事録作りに活躍します