日頃ニュースに出てくる重要なキーワードについて、ニュース解説のプロ高柳正盛(通称・まさも)がARIAちゃん(10歳の女の子)でも分かるように、手取り足取り解説します。今回は「Brexit」の後編(まだ前編をご覧になっていない方は、こちらから)。EUから離脱する期限3月29日が目前に迫ったこの一大事の「どゆこと?」を解説します。

この記事の前に読みたい
ニュースがサクサク分かる! 今日の言葉は「Brexit」


「Brexit」前編を1分でおさらい

「Brexit(ブレグジット)」とは、Britain(イギリス)+exit(退出する)を組み合わせた造語で、2016年に起こったイギリスのEU(欧州連合)離脱問題のことを意味します。イギリスのEU離脱派は「EUを離脱するとメリットがたくさんある」と国民を説得していました。例えば……

1/EUに支払ってきた分担金がなくなって、イギリス国民の負担が軽減する
2/移民が減ることでイギリス国内の失業率が下がる
3/離脱してもEU諸国との貿易は今まで通り行える

 ところが実際には「そうじゃない」と分かってきて、イギリス国内で大問題となっているのです。EU離脱派のウソとは……? この続きは、動画の後編で!

「Brexit」は日本とは関係ない、とは言っていられない! (後編所要時間2分51秒)

「Brexit」最前線
 イギリス議会下院は3月12日夜(日本時間13日未明)に、メイ首相が示したEU離脱案を反対多数で否決しました。メイ首相はこの否決を受けてなお、EU離脱への情熱を失っていないようです。13日に「合意なき離脱」を行うかどうかの採決が行われ、14日には「離脱延期案」が可決される見方が有力です。ただし、結論を先送りしたところでイギリスとEUが合意できるような案が出てくる見通しはありません。ますます混迷を極めることになるでしょう。

動画/FURU-SATO 人形制作/椎野糸子