責任ある立場のARIA世代は現場の中心にいるからこそ、部下や後輩、同期や上司、ママ友…に常に見られています。なのに、イマイチ決まらないメイクや増えていく白髪、ラインが崩れつつある後ろ姿に気づいた途端、失速してしまった経験はない? 自信回復につながる「美」のアップデート法を一挙紹介します。

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 ARIA読者から大反響をいただいた、ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんからメイクを学び直す記事「美人さん注意! 職場で怖がられないアイラインの正解」。その続編としてお届けした「眉編」に続いて、いよいよARIAのメイク学び直し完結編として「チーク編」を今回はお届けします。ここまで覚えれば、毎日のメイクに迷うことは、もうありませんよ!

 まずはこちらをご覧ください。

 人前に出る機会の多い管理職ARIAが気を付けたいのは、ナチュラルを自称する“手抜きメイク”と、若い頃に覚えたテクニックそのままの“やり過ぎメイク”。「ARIA世代は、“やり過ぎ感”が出るのを恐れてチークを入れていない人が多いですね。リップの色だけで顔色を明るく見せようとしているけれど、リップは飲んだり食べたりで色が落ちることもあり、その途端に顔色が悪く見えてしまうこともあります。一方、チークをきちんと入れているのに、なんとなく老けた印象を与えているという人もかなりいます。老けて見える原因は、かつて流行した“斜めチーク”をそのまま続けているから。いずれの場合も、今っぽいチークの入れ方に変えるだけで、確実にぐんと若々しくなりますよ」(長井さん)

顔の側面に、チークを斜めに入れていない?

 分かりやすい例を見てみましょう。下の2枚の写真は、モデルはもちろん、服もアクセサリーもすべて同じです。メイクだけを変えていますが、全然印象が違いますよね。

左 斜めの鋭いラインでキツく見える  右 ふんわり血色のいい頬で好感度アップ
左 斜めの鋭いラインでキツく見える  右 ふんわり血色のいい頬で好感度アップ
(左)ひと昔前は「顔立ちをシャープに見せると」メイクの定番のひとつだった“斜めチーク”。管理職ARIAの場合は、シャープを通り越してキツイ印象に見えがち。加齢による頬のコケも強調されやすい。 (右)肌本来の血色を引き出すような、ふんわり自然なチークが今の主流。カラーの選び方と入れる位置を変えるだけで、健康的かつ若々しい印象に

 チークを入れていないARIA世代に多いのが、「頬だけ浮き上がって“おてもやん”になってしまうのがいや」という声。だからといってチークを入れないと、肌のくすみや顔色の悪さをカバーすることができず、疲れや老け感を強調してしまうことに。

 「大人の顔に血色感を与えることができるコスメはチークだけです。さらに、チークには笑顔に見せて表情を明るくしたり、ハリ感を引き出して若々しく見せてくれたりと、魔法のような効果があるんですよ。苦手だからと敬遠してはもったいないです」(長井さん)

 管理職ARIAが目指すべきお手本は、「イギリスのキャサリン妃。骨格がしっかりしていて意志が強そうな顔立ちをしているのに、柔らかく優しそうな印象を与えていますよね。その秘密がチークにあるんです」(長井さん)

 仕上がりイメージはこんな感じです。

 誰にでも似合って失敗のないチークのテクニックを、次ページからステップを追って分かりやすく紹介します。