髪型でキャラを誤解されることもある

 「分かりやすいように、ドラマや漫画の登場人物のヘアスタイルを例に挙げてお話しすると、仕事ができる登場人物の髪型は、たいてい前下がりのボブや後頭部にボリュームを持たせたショートヘアです。一方で、誰にでも好感を持たれる女性アナウンサーは、清楚でおとなしい印象のストレートロングヘアが多いのですが、管理職のARIA世代にはそのイメージだと仕事の現場で頼りなく見えてしまうこともありますよね。

 自分のなりたいイメージを後押ししてくれる髪型、強すぎるキャラを中和してくれる髪型、この見極めを間違えないことが大切。ここを間違えてしまうと、もっとバリバリ仕事をしたいと思っているのに、いつまでたってもサポート的な業務しか任せてもらえないというような齟齬が生じることもあるのです」

 例えば、職場で常に二番手、三番手にされて、正当に評価されていないと思うなら、『できる女風』の髪型にする。逆にキツイ女性だと思われて敬遠されがちなら、髪に曲線を増やして柔らかく優しげな印象にする、といった感じだ。

 「私なんかはキャラが強いがために、それだけで怖がられるので(笑)、ふわっとさせたショートヘアにして話しかけやすい雰囲気を出しています。このように髪型には人格を規定する力があるので、髪型を考える時はまず、自分自身の棚卸しから始めて欲しいと思います」

「キャラ強めの私が前下がりストレートボブにすると、怖すぎるんです。だから、クセを生かして丸みをつくってます」
「キャラ強めの私が前下がりストレートボブにすると、怖すぎるんです。だから、クセを生かして丸みをつくってます」