ARIA世代はドライヤーのかけ方を間違えている

 もう一つの方法とは、「髪を乾かす時やスタイリングをする時のブロー法」だ。

 まず、「大前提として自然乾燥はNG」という。なぜなら、髪は濡れている状態が一番ダメージを受けやすく、早く乾かしたほうが髪のダメージが少ないからだ。しかも、白髪の表面はうねりやすく、きちんとドライしないと、ぴょんぴょんとはねてしまって逆に目立ってしまうことも。

 「髪を乾かす時は、常にドライヤーを上から下へ当てましょう。髪の毛は1本1本に上から下に向かって、魚の鱗(うろこ)のようにキューティクルが並んでいます。ドライヤーを下から当てるということは、魚の鱗を剥いでいるのと同じこと。それではキューティクルがめくれ上がって、髪にツヤは出ません。

 ARIA世代は、髪を下から上へかきあげるように乾かす人が多いのですが、それだと生え際が全開になって白髪が丸見えになります。また、後ろから前に引き出すようにドライヤーを当てるのも効果があります。

髪の流れが前になるため、耳近くの生え際の白髪が目立ちにくくなる
髪の流れが前になるため、耳近くの生え際の白髪が目立ちにくくなる

 こうすると、正面から見た時に顔まわりの根元が見えず、生え際の白髪はそれほど目立ちません。スタイリングで髪を後ろに流したい時は、前に引き出すようにブローした後、毛先だけブラシやアイロンで外に流します」

 確かにジムや温泉などで、前から下から勢いよくドライヤーを当てている女性をよく目にする。当たり前だと思っていた髪の乾かし方を変えるだけで、白髪を目立たなくすることができるなんて目からウロコだ。

下から上へドライヤーをかけると、キューティクルをめくることになる
下から上へドライヤーをかけると、キューティクルをめくることになる
上から下に向けてキューティクルを整えるようにドライヤーを当て、手ぐしでテンションをかけて伸ばしながら乾かすとうねり予防とツヤUPに
上から下に向けてキューティクルを整えるようにドライヤーを当て、手ぐしでテンションをかけて伸ばしながら乾かすとうねり予防とツヤUPに