責任ある立場のARIA世代は現場の中心にいるからこそ、部下や後輩、同期や上司、ママ友…に常に見られています。なのに、イマイチ決まらないメイクや増えていく白髪、ラインが崩れつつある後ろ姿に気づいた途端、失速してしまった経験はない? 自信回復につながる「美」のアップデート法を一挙紹介します。

 ARIA世代を対象に実施したアンケートでは、美容に関する悩みの断トツトップは「白髪」だった。1日に約0.4ミリ伸びるといわれる髪の毛。つまり、染めて1カ月くらいたつと、根元の白髪は約1センチ伸びるという計算になる。多忙なARIA世代にとって、頻繁にサロンへ染めに行くのはハードルが高い。かといって、白髪が気になると仕事へのモチベーションも自分への自信も低下していく。そこで、今回取り上げるのは、サロンで染めた後に直面する「自宅ケア、次にサロンへ行くまでどうしのぐ?」問題!

 「サロンで染めた色を長持ちさせたい」「染める間隔をなるべく延ばしたい」「伸びてくる白髪を目立たなくしたい」「白髪があっても艶やかな髪でいたい」……。そんなARIA世代の願いをかなえる自宅でできるケアを、美髪アドバイザーの田村マナさんと、ARIA世代のヘアケアに注力しているメーカーに徹底取材。白髪を気にせず、常に美しい髪色で過ごすためのホームケアテクニックを紹介する。

サロンで染めてから1カ月。生え際の白髪がちらほら出てきたARIA編集部員
サロンで染めてから1カ月。生え際の白髪がちらほら出てきたARIA編集部員

白髪を気にし過ぎ 過剰な染めすぎに注意

 「白髪を気にするあまり、皆さん過剰に染めてしまう傾向がある」というのは、美髪アドバイザーの田村マナさんだ。「自分が気にするほど他人はそこまで白髪を気にしていないものなんです。それに実は、髪にツヤがあると白髪は目立ちにくくなります。特にARIA世代は『ケアしている・いない』が見た目に如実に表れる世代でもあるので、白髪染めをするようになったら、これまで以上に髪のケアに気を付けてほしいですね」と話す。

 それでは、どのくらいのサイクルが染め過ぎなのだろうか?

 「2カ月に一度のペースで全体を染めていると染め過ぎです。強い薬剤で染め過ぎることで頭皮に炎症などのトラブルを起こしてしまう人もたくさんいます。髪と頭皮のことを考えると、全体染めは3~4カ月に一度のペースに抑えられるといいですね」(田村さん)

 いや、でもそのペースでは根元や生え際の白髪は3~5センチも伸びてしまって耐えられない……。自宅で市販の白髪染めを使って染めてもいいのだろうか?

 「誰でも簡単に染められる市販の白髪染めは髪と頭皮へのダメージが大きいのでオススメできません。でも、頭皮を傷めずに色をのせる便利な白髪対策アイテムを使えば、サロンでの全体染めは3~4カ月間隔で乗り切ることができます」(田村さん)

 サロンで上手に染めてもらうコツは、前回「白髪は「サロン染め」がベスト 失敗しないオーダー方法」で詳しく紹介した。次ページからは、自宅ケアのテクニックとおすすめアイテムを紹介する。 

次ページからの内容
・サロン染め当日からシャンプーを変える
・染めた髪に適したおすすめシャンプー
・頭皮も髪も傷めない、生え始め対策アイテム
・マスカラで白髪を塗るときのお供は「カーラー」
・カラートリートメントを選ぶなら「黄色系」
・カラートリートメントで上手に染めるコツ
・サロン染めに行く前にやっておくべきこと