服とアクセサリーが同じでも、メイクでこんなに印象が違います。特に、信頼感や有能さ、親しみやすさなど、管理職メイクの好感度をアップする決め手となるのがアイライン。忙しいARIA世代に向けて、時短も意識したテクニックを伝授します。

 「40~50代の顔には、実は使わなくてもOKなアイテムもあるんですよ」と長井さん。最小限のアイテムで、印象が劇的に変わります!

 長井式管理職アイメイクのステップはこんな感じです。

STEP1 まつ毛をビューラーで“正しく”上げる
STEP2 上げたまつ毛を、キープ剤で支える
(アイシャドウは、省略して時短に)
STEP3 アイラインは、“下から点打ち”する
STEP4 クレヨンアイカラーで“ガタガタ”をぼかす
さらに華やかさをプラスしたいなら
STEP5 下まぶたに明るいアイシャドウをのせる

 年々目力が落ちてくる目元のメイクには、マスカラとアイシャドウが必須。そう思い込んでいませんか? 実は、長井式メイクではどちらもマストアイテムにしていません。

 「目を大きく見せるには、まつ毛を1mmでも上げることが何より大切。もともとまつ毛が短いから無理、と諦めている人も、ビューラーの使い方を変えるだけで最大限に上げることは可能です。後はキープ剤を付ければ、マスカラなしでも上向きカールが1日中長持ち。マスカラが落ちてきて目の下が黒ずむという事態も回避できます。

 また、アイシャドウはそもそもまぶたに陰影をつけて立体感を与えるためのもの。まぶた自体がくぼんできた40~50代は自然にホリが深く見えるので、アイシャドウはあえて付けなくてもOKなんです」(長井さん)

 逆にマストなのが、汗や皮脂などが出てもにじみにくいペンシルタイプのアイライナー。「ラインを引くのではなく、“打つ”のがポイント。まつ毛の下からペンシルでつつくように毛と毛の間を埋め込むことで、目がくっきりして、目力がぐっとアップします。目の際やまつ毛の上に太めのアイラインを引くとかえって目が小さく見えてしまうので気を付けて」(長井さん)。不器用でラインがガタガタになってしまうという悩みは、クレヨンタイプのアイカラーでなぞるだけで解決。1本持っておくと重宝します。

 「さらに、下まぶたにだけ手持ちのアイシャドウの中で一番明るいカラーをのせると、目元にハリが出て華やかな印象になります。プレゼン等で人前に立つときや、クライアントとの会食のときになどにぴったり。お疲れ顔がたちまち復活するので、仕事の後にデートやイベントの予定があるときにもおすすめです」(長井さん)

 コツさえ覚えれば、わずか5分程度できれいに仕上がります。早速、レッスンをスタートしましょう。

STEP1 まつ毛をビューラーで"正しく"上げる

ビューラーはまぶたに食い込ませる

 ビューラーでまつ毛の根元を軽く挟んだら、ビューラーの上のカーブをまぶたの眼球のカーブに差し込むように押し付ける。

ひじを高く上げる

 ひじを上げ、手首を返しながら、まつ毛を根元から少しずつ数回に分けて挟む。最後に天井のほうへ向かって手首を反り返らせると先端まできれいなカールに。まつ毛を傷めたり抜けやすくしてしまうのではと心配かもしれませんが、傷めたり抜けやすくしてしまうのは、下の2つの理由からで手に無理に力を入れてしまうからなのだそう。

まつ毛が上がらない人は、ここに気を付けよう

 まつ毛の上向きカールを阻む2大NGがこちら。どちらも手に力が入り過ぎて、まつ毛やまぶたを傷める原因にもなるので気を付けて。