大人の学び直しで、コーチングがライフワークに

山崎 会社の研修で知った「コーチング」です。「私がやりたいことはコーチングとイコール」と気付いたんです。17年から本格的にコーチングの勉強を始め、勉強のために費用を頂かずにコーチングをしています。今は10人以上のクライアントがいて、彼らが自分らしさを見つける姿に大きなパワーをもらっています。一生懸命生きている人がなりたい自分を見つけ、それに向けて進んでいくのを伴走できたら最高。私の人生を懸けるライフワークの1つとなりました。今年は会社に兼業申請をして、ライフコーチとしての活動も始めたいと考えています。

―― 「ビバ寿退社」の思いは、どこかで区切りをつけたんですか?

山崎 転職した後もしばらくは結婚願望を持っていましたよ。でも、今はもう、ちょっといいかな(笑)。子どもが欲しいと思っていましたけど、ボランティアでサポートする子どもたちがたくさんいるので、もう十分と。今、サポートしているのは全体で80人ぐらい。大人の想像の範囲をはるかに超えて成長していく子どもたちがいます。彼らを目の当たりにして、負けていられないと刺激を受けることも多々ありました。その子どもたちを育てている感覚です。

取材・文/市川礼子(日経ARIA編集部) 写真/鈴木愛子