端羽 30代後半は社員が増えて、責任をひしひしと感じるようになりました。でも、何かあったら責任を自分で取ればいいと腹をくくったことで、雑念が取り払われて、仕事に集中できるようになった気がします。例えばチームメートとぶつかることもあるのですが、自分が仕事を任せた相手だと思うと、誰かのせいにはできず、どうしたら解決できるのかと考えられます。

 40代になると友達でも管理職など部下を持つ人が増えてきます。その友達と話していると、愚痴の内容が変わってきたことに気付きます。会社や上司の悪口ではなくて、部下の育て方とか、つらいときにどう突破するかなど。仕事の悩みを話すこと自体は20代のときと変わらないんだけど、自分たちが責任を取れる立場にいるから、「じゃあもっとこうしたらいいね」「明日から試してみる」という前向きな話に最後は変わったりして。

「自分が生きたから世の中が少し良くなった」と思って死にたい

―― 端羽さんの働く使命とは何ですか。

端羽 私は「自分が生きたことで、この世の中が少しだけ良くなったなと思いながら死にたい」と思っています。スポットコンサルのサービスを立ち上げたのも、自分の経験が誰かの役に立ったと、多くの人に思ってもらいたいから。

 小学校のときは豊臣秀吉とか徳川家康とかに憧れて「私も年表に載りたい」と言っていたんですよ(笑)。さすがに年表に載るのはちょっと厳しいのかなと気づきましたが、世の中に何かを残せたらいいなと思っています。

 子育て真っ最中の時期も、子どもといる時間より仕事を選ぶこともありました。でも、社会のために何か良いことをやっているなら、将来娘のためにもなるからいいのでは、と自分の中で折り合いをつけてきました。

 私は働く上で3つの「欲」が同じ方向を向いているから、頑張り続けられると思っています。

「小学校のときは『私も年表に載りたい』と言っていました」
「小学校のときは『私も年表に載りたい』と言っていました」