「あなたが働き続けているのはなぜですか?」 40~50代の働く女性には、たくさんの選択肢がありました。一つの会社で働き続ける。転職をする。いったん会社を辞めて再就職する。起業する……。試練を乗り越え、転機を味方にし、使命と出合った「ARIAなひと」4人にインタビューしました。アンケートで集まった40~50代のARIA世代の声も紹介します。

ARIA世代 私の「働く使命」

きょうのARIA代表
ビザスク代表取締役CEO 端羽英子さん(40)

【端羽さんのこれまでの経歴】
【端羽さんのこれまでの経歴】
22歳:ゴールドマン・サックス証券投資銀行入社 23歳:長女出産 24歳:米国公認会計士に合格 24歳:日本ロレアル就職 27歳:マサチューセッツ工科大学留学、MBA取得 28歳:投資ファンド就職 33歳:起業

40歳の誕生日に降りてきた「穏やかになりたい」という気持ち

―― 20~30代で就職、退職、結婚と離婚、出産、米国公認会計士に合格、再就職、海外留学、帰国して就職、そして起業と、山あり谷ありさまざまな経験を積んできました。そして最近40歳になりました。これからの40~50代をどう過ごしたいですか。

端羽さん(以下、敬称略) 40歳の誕生日、会社でお祝いをしてもらったとき「40代はどうなりたい?」と社員に聞かれました。そのときふと出てきた言葉が「穏やかになりたい」でした。30代は自分が自分がという一生懸命さと焦りがあってとがっていたけれど、今は会社も大きくなってきたので、私は穏やかになって、社員みんなが輝ける場を作りたいと思っているんです。

 でもそれは決して社員のためだけじゃなくて、みんなが前向きにキラキラと仕事に取り組むことが、会社の理念をかなえたり、私自身もやりたい仕事をすることにつながるから。翻って「自分だけではなくチームがハッピーなほうが、私のやりたいことがやれるな」と気づいてくれる20代、30代が増えるといいなと思っています。

―― 30代前半で、知見や経験を持っている人と、求めている人をつなぐ「スポットコンサル」の事業を始めました。起業に迷いや不安はなかったですか。

端羽 起業したときは自由で開放された気持ちだったんです。新しいビジネスだったので、誰かと競争するということもなくて。実績もなければ失敗もない。最初は何をやっても「新しいね! 面白いね!」と褒めてもらえることが多くて、自由かつ「初めてなのに焦るなんておこがましい」という謙虚な気持ちしかありませんでした。なので、いろいろな人に話を聞きにいったり、教えてもらったりしたんです。それは今の事業の形にもつながっています。最初の時期が過ぎると、ちゃんとビジネスにしていかなきゃという焦りはもちろん生まれましたけどね。

次ページからの内容
・責任を取ると腹をくくれば仕事に集中できる
・友達との愚痴の内容が変わってきた40代
・子どものときは年表に載りたかった
・働く上での3つの「欲」
・「リーダーシップがない」と2度指摘されて
・「ママのお弁当より自分の料理のほうがおいしい」と娘