ビジネスパーソンに欠かせない「エクセル」。誰もが使うソフトですが、操作方法は無手勝流という人が意外に多いようです。しかし、それでは仕事の時短は進められません。この連載では10分、20分かけている作業を、一瞬で終わらせるワザを紹介します。表からデータを素早く取り出す「XLOOKUP」は、従来のVLOOKUPよりも、ずっと簡単かつ便利に操作できる新しい関数です。

 前回(「仕事で必須の『VLOOKUP関数』を素早く覚えるコツ」参照)は、VLOOKUP(ブイルックアップ)関数の使い方を説明しました。仕事でエクセルの表を扱うなら、VLOOKUPは必須の関数ですが、仕組みがやや複雑なために、何かと融通が利かず苦手な人も多いでしょう。

 ところが、「Microsoft 365(旧Office 365)」には、「XLOOKUP(エックスルックアップ)関数」というVLOOKUP関数の進化版が加わっています。VLOOKUPよりも簡単なので、日常業務ではこちらを使ったほうが作業がグンと楽に素早くできます。

最新版のエクセルなら利用できる

 XLOOKUP関数は、2020年1月に登場しました。現在、最新版のエクセルを使っている人なら、利用可能です。試しに、セルに「=X」と入力してみてください。下図のように関数の候補として「XLOOKUP」が表示されれば、利用可能な状態になっています。

 Microsoft 365ユーザーなのに「XLOOKUP」が表示されない場合、「ファイル」メニューの「アカウント」を開き、エクセルが最新バージョンに更新されているか確認してください。企業ユーザーの場合は、システム管理者によってソフトのアップデートが制限されている場合もありますので、管理者に確認してください。

セルに「=X」と入力してみて(1)、関数の候補に「XLOOKUP」が表示されていれば(2)、XLOOKUP関数を利用できる
セルに「=X」と入力してみて(1)、関数の候補に「XLOOKUP」が表示されていれば(2)、XLOOKUP関数を利用できる