文字切れ、あふれ…エクセルの印刷ミスをゼロにする秘策

用紙1枚にキッチリ収めて印刷する

　表やグラフを1枚に収めたいのに、一部が2ページ目にあふれていたというミスはしょっちゅう起こります。印刷プレビューの下側をチェックして「1/2」のように複数ページに分かれていないか、忘れず確認しましょう。

　わずかに2ページ目にあふれた部分を、簡単に1枚目に収めて印刷できます。それには「シートを1ページに印刷」を選びましょう。すると、データが自動的に縮小されます。

用紙1枚で印刷したかったのに、表が収まりきらず2ページ目にあふれてしまった

通常「拡大縮小なし」となっている項目を「シートを1ページに印刷」に切り替えると（1）、自動的に縮小されて用紙1枚に収まる（2）

　ただし、過信は禁物です。例えば、縦に長い表を1ページに収めて印刷すると、用紙の右側が不自然に空いてしまううえ、文字が小さくなりすぎて見づらくなってしまいます。このように、もともと1ページに収めるには無理がある場合、「すべての列を1ページに印刷」を選びます。すると、列が途中で切れないよう横幅は1ページに収まり、一方で行は途中で改ページされるものの、無理のない文字サイズで印刷できます。これが正解です。

縦に長い表を無理に1ページに収めようとすると、文字が小さくなりすぎてしまうので、「すべての列を1ページに印刷」を選ぶ

　表が複数ページに分かれる場合、通常は表のタイトルは1ページ目にしか印刷されないため、とても見づらくなります。そこで、すべてのページに表のタイトルが入るように印刷すると便利です。それには「ページレイアウト」タブの「印刷タイトル」ボタンをクリック。「ページ設定」画面で「タイトル行」をクリックし、タイトル行（この例では2行目）をクリックすればOKです。

印刷したときに表が複数ページ分かれたとき、すべてのページに表のタイトルを入れたい

「ページレイアウト」タブの「印刷タイトル」ボタンをクリック（1）。開く画面で「タイトル行」右側のボタンをクリック（2）

タイトル行を選んだら（1）、「Enter」キーを押して（2）、ページ設定画面に戻ったら「OK」をクリックしたら設定完了