ドラッグ操作でもフラッシュフィルを利用できる
フラッシュフィルを使うには、「データ」タブのボタンを押すのが基本ですが、他にもデータをコピーしたり連番を自動入力したりするときに使う「オートフィル」と同じ要領でも利用できます。B2セルの下隅にマウスポインターを合わせ、「+」マークに変わったら下方向にドラッグ。表示されるボタンをクリックして、「フラッシュフィル」を選べばいいのです。あるいは、B2セルを選択した状態で「Ctrl」キーを押したまま「E」キーを押しても構いません。「Ctrl」+「E」はフラッシュフィルのショートカットキーなので、一瞬で実行できます。
間にスペースがない文字列も分割できるが…
フラッシュフィルのすごいところは、姓と名の間にスペースが挿入されていない場合でも分割できる点です。ただし、確実ではありません。下図の場合、B4セルには「五十嵐」と姓だけを取り出したいのですが、結果は「五十」となってしまいました。スペースが挿入されていた場合は「スペースで文字列を分割する」と自動認識されたのですが、この場合は「先頭から2文字を取り出す」と認識されてしまったためです。
このようにフラッシュフィルは万能ではないのですが、それでもボタン一発で文字列を分割したり、書式を変えられたりするので、ぜひ活用しましょう。ほかにも、メールアドレスの「@」から前だけを取り出す、郵便番号や電話番号の「‐(ハイフン)」を削除する、郵便番号に「〒」マークを付ける、電話番号の書式を変更するといったことも簡単にできます。