ビジネスパーソンに欠かせない「エクセル」。誰もが使うソフトですが、操作方法は無手勝流という人が意外に多いようです。しかし、それでは仕事の時短は進められません。この連載では10分、20分かけている作業を、一瞬で終わらせる技を紹介します。今回は、エクセルで消えたと思ったデータを手間なく元に戻す方法です。

 エクセルでファイルを作成中、いきなりフリーズしたり、うっかり保存しないまま閉じてしまったりして頭を抱えたことはありませんか。そんなミスで、またゼロから作り直すのは気の遠くなるような作業です。今回はエクセルのファイルを確実かつ効率的に自動保存する方法を見ていきましょう。

エクセルでファイルが消える悲劇を回避する

既定の保存場所が、なぜか「OneDrive」になっている

 まずは、ファイルの標準の保存先を変更する方法から紹介します。多くのソフトで「Ctrl」キーを押したまま「S」キーを押すと、ファイルを保存できます。そのため、エクセルでもファイルを作成して保存する際、「Ctrl」+「S」キーでこまめに保存している人も多いはず。

 ただ、エクセルでは標準の保存先が、なぜかOneDrive(*)の「ドキュメント」フォルダーになっています。自分のパソコンの任意の場所に保存する場合には、毎回いちいち「その他の保存オプション」をクリックして、保存先を指定し直す必要があります。これが結構、面倒です。

(*)OneDrive(ワンドライブ)はマイクロソフトが提供するオンラインストレージ。インターネット上にファイルの保存領域が用意されている
新規ファイルを作成し、「Ctrl」キーを押したまま「S」キーを押すと、通常はOneDriveが保存先になる。他の場所を選ぶには「その他の保存オプション」をクリックして指定する
新規ファイルを作成し、「Ctrl」キーを押したまま「S」キーを押すと、通常はOneDriveが保存先になる。他の場所を選ぶには「その他の保存オプション」をクリックして指定する