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昼スナックママに人生相談

56歳エリートが「出口治明さんに憧れるのをやめた」訳

昼スナックで相談(下) 消えない「自分はもっと活躍するはずだったのに」という思い。定年まで、そして定年後をどう生きるのか迷う男性の本音


赤坂の雑居ビルの一角にある桃源郷のような「昼スナックひきだし」。紫乃ママの元に、今日は大企業に勤める56歳の男性がご来店。「ずっとmust(やるべきこと)を軸に生きてきたから、want(やりたいこと)を考えたことがなかった」と話すエリート会社員。迷える男性の本音とは? (下)をお届けします。

(上)「must」に縛られてきた56歳エリート男性の苦悩
(下)56歳エリートが「出口治明さんに憧れるのをやめた」訳 ←今回はココ

今日のふらっと来店客/高梨博さん(仮名、56歳、既婚、子どもあり)
大企業に入社してエリート街道まっしぐらだったが、38歳で初めての転職に失敗。新卒時の会社に出戻ってからはキャリアが暗転し、出世とは縁のない会社員生活に。学生時代の友人にはエリートが多く、日経新聞に活躍ぶりが載っているのを見ては「自分ももっと大きな舞台で活躍できたかもしれないのに」という苦い思いが募る。とはいえ、勤めている会社は安定していて好待遇。定年を延長して会社に残るか、違う道を進むのか悩む日々を送っている。

これからの働き方を選ぶための3つの入り口

高梨 これからは自分のキャリアを「want」で考えなければならないって言ったけど、実は「コトのwant」じゃなくて「人のwant」が大事なんだってことに最近気づいたんだよね。今プロボノで手伝っているプロジェクトも、全部好きな友人がやっていること。だから助けたい。若い頃はそういう発想は持てなかったなあ。

紫乃ママ 冷徹なエリートは「人情」には左右されなかったと。いや、冗談です。いいじゃないですか、「人のwant」最高よ。私ね、最近セミナーでミドルシニア向けに「これからの働き方を選ぶための3つの入り口」について話すことがあるの。入り口の1つ目は「何を実現したいか」、2つ目は「自分が持っているスキルをどう使うか?」。そして3つ目は「誰と仕事がしたいか」

 3つ目の「誰と仕事がしたいか」って会社員生活が長い人は、みんな忘れてるの。例えば気が合う人がいてさ、「この人と何かやりたいから一緒に会社を作ろう」ということがあってもいいし、いいなあと思う中小企業の社長に出会って「この社長の人柄が好きだからこの会社に入って支えたい」と思ってその会社に入るっていう選び方があってもいい。

 会社員をやっていると上司も部下もお客も選べないしね。一緒に働く人は選べないって思い込まされちゃうのよね。でもそこに気が付いて、会社以外の場で一緒に働いていて心地いい人を見つけ始めている高梨さんの未来は明るいですよ。

高梨 それだけ、とも言えるんだけどね(笑)。

今回のキーワードは日経新聞。合計3回も登場します。「日経新聞がこんなに男性の心をかき乱していたとは…」 とは隣に座った女性客
今回のキーワードは日経新聞。合計3回も登場します。「日経新聞がこんなに男性の心をかき乱していたとは…」 とは隣に座った女性客

紫乃ママ いやいや、すごく大事なことですよ。年が若いうちは、自分と合わない人とでも自分の幅を広げる意味でどんどん仕事上付き合っていくことは大事だけれど、人生後半になってあまりにも合わない人と仕事するのはストレス以外のなにものでもない。続かないわよ。

 私なんて相手がお客さんでも「この会社(この人)と考え方合わないわ」と思ったら「ちょっと力不足で」なんて言って仕事を断っちゃう。自分の時間がもったいないもん。報酬の問題じゃない。おこがましい話だけどさ、人生後半になればなるほど時間の価値は上がるんだから、合わない人と付き合ってる時間なんてないわよ。

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