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昼スナックママに人生相談

脱メガバンクをした40代2人 この転職が最後じゃない

(下)昼スナックで相談/元エリート銀行マンの胸の内「たとえ高収入でも、自分も家族も幸せじゃなかった」。給料より大事なものに気づいてキャリアチェンジ


赤坂の雑居ビルの一角にある桃源郷のような「昼スナックひきだし」。『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』を出版した紫乃ママの元に、今日はメガバンクを辞めて転職した男性2人がご来店。真っ昼間からグラス片手に、ナッツをつまみながらの脱力系お悩み相談…いやいや、特濃スナックトークが始まります。

(上)メガバンクの出世コースを降りた40代 辞めて開けた道
(下)脱メガバンクをした40代2人 この転職が最後じゃない ←今回はココ

今日の来店客1人目/堤太一さん(仮名、50歳、既婚、子ども2人)
新卒でメガバンクに入社。出世レースでは同期のトップを走り続け、40代後半で副部長に。絵に描いたような仕事人間だったが、50歳を前に銀行と自分自身の「その先」の人生に不安を感じて転職活動を開始。50社以上にエントリーシートで落とされるなどの辛酸をなめたが、プロボノ、社会人大学卒業を経て48歳でベンチャー企業の人事部長に転職。
今日の来店客2人目/小堺正人さん(仮名、40歳、既婚、子ども1人)
新卒でメガバンクに入社。順調にキャリアを積み重ねてきたものの、転勤が多く、看護師の妻と小学生の子どもに負担をかけながら働き続けることに疑問を感じて40歳で転職を決意。転職エージェントを介さず、人材サービス企業の未経験職種に転職したばかり。転職後は在宅勤務に変わり、パラレルキャリア(※)を実践。仕事をセーブしていた妻がフルで働き始めるなど、人生が激変。

今まで会社に自分を合わせてきたけれど…

紫乃ママ プロボノに参加して、思いもよらなかった転職への道が見えてきたなんてすてき。参加してみてどうだった?

小堺 最初、自分は銀行員だからファイナンスの面で貢献できると思っていたんですが、意外や意外、「小堺さんは威圧感を与えず、相手から話を引き出すのがうまいよね」ってプロボノ仲間に言われて。自分では気がつかなかった強みを教えられました。それともう一つ、いろいろな人の話を聞いて分かったのは、みんなは「自分が生きやすいように仕事を選んでいた」っていうこと。

紫乃ママ えっ、これまでそういう人は周りにいなかったの?

 銀行員はみんな、つらかろうが苦しかろうが、会社に従う。会社に合わせていくっていうスタンスだからね。

紫乃ママ そういえば、前に小堺さんが私のワークショップに参加したときに、周りの女性から「今まで自分で選ぶってことをしてこなかったの?」って言われて「確かに。仕事については、一切してなかったですね。」と自分でショックを受けていたよね。優秀だから、言われたことは何でもできちゃうけど、自分の意思では動いてこなかったのね。

小堺 大学時代からそういうタイプの人間でした。求められたらやる。やると「すごいね」って言ってもらえて満足していた。でも、「会社に自分を合わせるんじゃなくて、自分のやりたいことに仕事を合わせていくんだ」って聞いて、「そうか!」と。それで、まずエージェントに登録して転職活動を始めたんです。

2人とも、紫乃ママのアドバイスに従って社会人大学に通い、プロボノを経験したら「ものすごく視野が広がった」と声をそろえました
2人とも、紫乃ママのアドバイスに従って社会人大学に通い、プロボノを経験したら「ものすごく視野が広がった」と声をそろえました

紫乃ママ そうだったんだ。で、転職に成功したと。今はどんな会社にいるの?

小堺 どうしても挑戦したくて、企業向けの人材育成とコンサルをしています。

紫乃ママ ええ! 銀行の法人営業から、これまた今まで全く経験のない業務ね。40歳超えのすごいポテンシャル採用!

小堺 だから転職活動は大変でしたよ。まずエージェントに登録しても、紹介される案件がすべて金融系だった。当たり前ですけどね。

紫乃ママ そりゃそうだ、エージェントはサクッと短期間で決めたいもの。

小堺 ですよね。だから作戦を大きく変えたんです。

※パラレルキャリア…本業を持ちながら、第二の活動をすること。ボランティアのような社会貢献、本業以外の仕事を持つなど、さまざまな場所での活動を指す
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